北斗パパはこじらせてます。 (ページ6)

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「えぇ…じゃあ、お父さんは私に彼氏出来たと思う？」

質問に質問で返す。

お父さんが彼氏に勘付いたら、これで乗り切れってきょもに教えてもらった。

北斗「えぇ…わかんないから聞いてんじゃん…えぇ…嫌だ…いてほしくない…」

「…ご想像にお任せします！じゃ、私はこれで！！」

北斗「あ！こら待て！！！A！！」

ダッシュでリビングから逃走すると、自分の部屋に駆け上がった。

部屋に入って、扉を閉めるとちょっと感動。

「すごい…きょものお陰で乗り切れた…きょもが初めてためになることを教えてくれた…」

大我「ッックシュンッッ！！」

樹「きょもどーした？風邪ひいた？」

大我「いや…なんかバカにされてる気がする…」

樹「？」

私はベッドに寝転ぶと、みずくんにLINEを打つ。

『みずくん！！明後日暇？遊びに行かない？』

一瞬でつく既読。秒で返ってくる返信。

瑞稀『行きたい！！Aのためなら、どんなに忙しくても行くよ！！』

『ちゃんと部活は行ってね？』

瑞稀『もちろん！』

みずくんはたまにネジがぶっ飛んでるとこがある。

一回体調不良で体育の時、倒れちゃったことがあった。

その時の体育は男女別で、女子はソフトボール投げ、男子は５０メートル走をやっていた。

男子と女子がやってる場所がめっちゃ遠いんだけど、私が倒れた瞬間に気付いて、ダッシュで女子のところまで走ってきて、保健室まで送って行ってくれたそう。

その時のみずくんは、みずくんの親友髙橋優斗くん、橋本涼くんいわく、「あのみずっこんのガチダッシュは生まれた初めて見た」「あの速さはチーターぶち抜くね」だったそう。

そして、私の体調が回復するまで、ひたすら私の寝ているベッドの横にある椅子にずっと座って待ち続けてくれていた。

普通、送ってくれたら帰るのに、ずっと待っててくれたのがすごいよね。

でも、それはホントに養護教諭の深澤先生のお陰だよ。

片目瞑って、他の先生には黙っててくれたんだから。

まあ、私たちを見て「青春だなぁ～」って言ってニヤけてたんですけど。

みずくんはみずくんで開き直っちゃってますけどね。

ていうかホントに！！みずくんには真面目に授業受けててほしい。