2ガール ページ2
「……えっと、あの…?」
目の前の男の人は混乱しているようで、私を見つめては視線を外し、私を見つめては視線を外しを繰り返していた。
ぐるぐると回る彼の目が面白くって仕方がない。
………じゃなくて!
「すみません、いろんなことすっ飛ばしました。
あまりにも貴方が素敵だったので、つい」
「す、素敵!?お、俺が…?」
「?はい」
なんだか驚いたような顔で喜んでいる彼。
驚いた顔も素敵だなぁ、なんて思っていたら彼ははっとしたように咳払いして何故かキメ顔で私に言った
「フッ…やっと俺の魅力に気づいたかカラ松ガール…
そんなにもお前を魅了するなんて……罪な男だ…」
「連絡先教えてもらってもいいですか!」
「えっ」
どうやら私はこの人にとって「カラ松ガール」らしい。
カラ松がなんだかよくわからないけどあだ名付けてもらうのは嬉しいものだ。
「あの、俺…松野カラ松、です」
「あ、はい。夏目Aといいます」
「夏目A、か…キュートな名前だな…」
フッ、とか言って髪を掻き上げる松野さん。
カラ松ガールってそういう意味かよとか、急にカッコつけたりへっぴり腰になったり忙しい人だなとかいろいろ思うことはあるけれど、目の前の松野さんが可愛くて仕方ない
くるくるくるくる。
こんな短時間でいろんな表情を見せてくれる松野さん。
素敵な人だ。
「松野さん」
「どうしたんだい、ベイビー」
「…ベイビーとか古いですよ。それにサングラス掛けない方が目見えて素敵です」
「あ、はい」
この人にはどう接したらいいんだろう
とりあえずこの人チョロすぎやしないでしょうか。
私逆ナン的なことやってるのになんでこんな知り合いみたいに話してるんだろ。
よく、わかんないや
「Aって呼んでくれて構いません、松野カラ松さん。覚えました。
貴方が気になったので声掛けました。逆ナンって取ってもらっても構いません
宜しくお願いします」
また驚いた顔を見せるカラ松さんを背に私は走り出した
流石にがっつきすぎただろうか。
でも、後悔はしてない
「松野、カラ松さん…!」
素敵な人だった。
一目惚れなんて初めてだ
「あ!連絡先教えてもらうの忘れた…」
また出会えると信じて
今日彼に声を掛けるのは最後にしておこう。
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◇ Nana ◇(プロフ) - あああああああカラ松も夢主ちゃんもトト子ちゃんも皆可愛いよおおおおおおお((凄く面白くて、夢中で読んでました!!こんなに面白いお話を書ける人がこの世に存在したんですね…!続編も読ませていただきます!! (2016年6月10日 21時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - カラ松かわいい めっちゃきゅんとした!!!!!! (2016年5月7日 13時) (レス) id: 32a7da3132 (このIDを非表示/違反報告)
猫松 - カラ松girlの私を更にカラ松girlにするなんて!文才あり過ぎですよー(((о´∀`о)ノ (2016年5月4日 20時) (レス) id: 4cb117398e (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ★いーちごん★さん» そう言っていただき大変嬉しいです!素敵だなんて光栄です…!頑張らせていただきます! (2016年5月3日 16時) (レス) id: bdfa4e2581 (このIDを非表示/違反報告)
★いーちごん★ - カラ松可愛いいい!!!もともとカラ松girlだったんだけど、もうそれ以上に好きになりました!!素敵なカラ松をありがとうございます!!これからも頑張ってください!! (2016年5月3日 3時) (レス) id: a7b40fea04 (このIDを非表示/違反報告)
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