【おそ松さん】 カラ松さんとカラ松ガール 【カラ松】

１ガール ページ1

趣味変わってるね。

よく、言われる。
別にいいじゃん、変わった趣味でも。

だってそれってさ、個性的ってことでしょ？
個性どんとこい。どんなものも無いよりはあるの方が断然良いに決まってる。
変わった自分でも新しい自分でもいいじゃない。それが私の全部なんだから。



まあそれでも気持ちを共有して貰えないのは少し辛いものでね。

お揃いで買ったストラップはあんまり喜んでもらえないし、描いた絵は「もう少し落ち着いた感じがいい、少し的外れだ」って言われて先生に描き直しを要求された。
美味しいケーキを分けてあげると微妙だと言われる。


ちょっと、悲しいよね。



でも私はそんな自分を嫌いになったことは無い。
外見がアイドルみたいに可愛いってわけでも声がアニメの女の子みたいにベリーキュートとかそんなわけでもないけれど、自分なのだからどんな自分でも一番大切だ。


趣味が悪くてなんぼのもんじゃい。
個性強くてなんぼのもんじゃい。

私は私で「私」をやってるんだ
他の誰かに口を挟まれても知るもんか。




「……ねえ、A」
「ん？なーに」



気ぃ張らなくていい友達もいるし、私を受け止めてくれる人もいる。
でも、なんか足りないの。


「あのさ、橋でたそがれてた人にめっちゃ見られてんだけど」
「え、何その面白い人。どれどれ？」
「えーっとね、あの人」



もっと私の人生をきらきらしたものにしてくれるような。
なんていえばいいんだろ、こう…



「……どの人」
「ほらほら、あの人だよ！
黒い革ジャン着た、なんかダサい人！」






あ。




「……見つけた」
「え？A？」




こんなの、もう走り出さずにはいられない

私は友人の指した人の方へ向かっていた






「あのっ！！」
「え？」




驚いたようにサングラスを外すその人。
サングラスの下の目もとっても素敵

私はじっと彼を見つめた









これはまさしく、








「お名前は！！」
「………えっ！？」









一目惚れ

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