震えてた〜実渕side〜 ページ33
貴「なんでこんな所にいるの?
レオ姉。」
実「急に電話が来たし、泣いてたから。ビックリしちゃったから...。
大丈夫?」
そう言って、抱きしめる力を強くする。
貴「ヒック...ヒック。」
私の胸の中で、小さな声で鳴き続けるAちゃん。
震えてた。
悲しそうに、寂しそうに、辛そうに震えてた。
この時気づいた。
私はAちゃんが好きだって。
この子を守ってあげたい。
そんな感情が芽生えた。
実「いくらでも泣いていいわよ。
ずっと傍にいてあげる。」
泣きたいときは、胸を貸してあげる。
寂しいときは、傍にいてあげる。
悲しいときは、慰めてあげる。
ずっとずっと抱きしめてあげる。
貴「レオ姉...。」
嫌だ。
実「やーよ。」
嫌だ。
実「レオ姉じゃやーよ。玲央がいいわ♪」
それじゃまるで、私がお姉さんみたいじゃない。
好きな子には、ちゃんと男の子として、見てほしいの。
貴「れ、玲央先輩?」
今はそれで許してあげましょうかね。
...それにしてもこの子。
襲ってほしいのかしら。
涙目で、首をかしげながら、上目づかいで、こっちを見つめてくる。
理性が保つかわからないわ。
貴「玲央先輩、大丈夫ですか?」
そう言って、おでこをくっつけてくる。
ななな、何してるの!?
もしかして、私、顔が赤くなってたのかしら?
だから熱が出たと勘違いして...。
だからって、男の子にこんなことしたら、襲ってくださいって言ってるのと同じことよ?
まったく。
実「だ、大丈夫よ。」
そう言って、おでこを離した。
実「それより、まこちゃんが原因よね?やっぱり。」
貴「......うん。」
俯いて、悲しそうな顔をするAちゃん。
貴「うん...。」
その声は自分に言い聞かせているようだった。
私に顔を押し付けてくる。
その頭をそっと撫でてあげた。
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非常口*(プロフ) - 来ました。頑張ってくださいね^^* (2014年1月13日 0時) (レス) id: c119c531ba (このIDを非表示/違反報告)
マツコーラ(プロフ) - ななな、なんと!是非!お友達になってください! (2014年1月12日 15時) (レス) id: 3c29a2ff0c (このIDを非表示/違反報告)
かずみ - 初めまして、続き頑張って(^_^)ノ応援します(*^▽^*)友達になってくれませんか? (2014年1月12日 15時) (レス) id: 1ff2ac125f (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎん(プロフ) - ぺんぎんです! 遅くなって申し訳ございません……。これからも頑張って下さいね!! (2014年1月9日 22時) (レス) id: b8a7c938dd (このIDを非表示/違反報告)
黒子シュナ(プロフ) - すごく面白いです!!応援してますので、更新頑張ってくださいね(*´∀`*) (2014年1月8日 1時) (レス) id: 4a6bf48781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツコーラ | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/gedoukusari/
作成日時:2014年1月3日 17時