【鬼滅の刃】どうせ、私なんか...【我妻善逸】

15.鬼化 ページ19

早く助けないと.......！！手遅れになってしまう！！





叫び声があった家に入る。






そこには刀を女の子に向ける春香ちゃん。そして、春香ちゃんに脅えている叫んだと思われる女の子とその家族がいた。






「....何してるの春香ちゃん」







女の子は肩から血を流していて、女の子を守るようにして家族が立っていた。





「あ、Aさん。この子が鬼になっちゃったみたいなので、殺そうとしていた頃です。
この子を鬼にした鬼は逃げちゃいましたが。」







「娘を助けてくださいっ！！お願いします！！」






泣きながら頼んでいるお母さん。


そんなお母さんを睨みつけ、刀を向ける春香ちゃん。
いつもと違う春香ちゃんがとても不気味で怖い。





「無理だって言ってるじゃん。
邪魔だから早くどいてくれない？
早くしないとあんたまで切り殺すよ。」






春香ちゃんは、声を荒らげお母さんに怒鳴りつける。







「春香ちゃん！その子とお母さんから今すぐ離れて！」







「うるさいなぁ。
ここは私ひとりで片付けるので、ここから逃げた鬼でも追ってくださいよ。
颯汰さんと」






わざと颯汰の名前を強調していう春香ちゃん。

込み上げてくる怒りを沈める。


ダメだ、この2人を助けるのが先決だ。








「春香ちゃん、刀を下げて。
この子から鬼の血の匂いはしないから、この子は鬼化しない。
だから、今すぐ刀を下げなさい。」




そう言うと、しぶしぶ刀を下げる春香ちゃん。







私は女の子の所へ行き、傷を見る。



うん。大丈夫。

そんなに傷は深くないからすぐ治る。
無事でよかった。





女の子の傷を軽く手当してあげる。







「お母さん、この子の傷は浅いようなので、助かります。
怪我の手当をしましたが、明日にでも病院に連れて行ってあげてください。」



「ありがとうございますっ！！！」

「ありがとう、お姉ちゃん」






「いいえ、命に別状がなくて良かったです！」






2人は助かったけど、鬼は逃げてしまった。


早く颯太の所へ行かないと。



私はそう思い、颯汰の所へ行こうと家を出ようとした。






「きゃあっ！！！！」
「花香！！！！！」








お母さんと女の子の叫び声に再び家の中を振り返る。







刀を持った春香ちゃん。そして、首を切られた女の子と、泣き崩れるお母さん。









「いい加減にしろよ。」









私の中で怒りが爆発した。

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