大人の色気 ページ44
サングラスをかけていない松田さんの瞳に、自分の姿がしっかり映る。
ということは松田さんにも、わたしの姿がばっちり見えているわけだ。
「…可愛いな。」と松田さんはわたしの耳に囁く。
「…可愛くないです。恥ずかしいから見ないで…ん。…。」
言葉を途中で遮られたと思うと、キスをされた。
少し苦い煙草の味に、わたしは酔ってしまったかのように力が抜ける。
「…なんか制服姿の朱莉とこんなことしてたら、
悪いことをしてるみてえで止まらなくなりそうだな…。」
松田さんはそう言うと、苦笑してわたしの頭を撫でた。
「朱莉のことを傷つけねえうちに送るな。」と松田さんは言って、
わたしを自分の家まで送ってくれた。送るって言っても同じマンションだけどね。
「じゃあ、さよなら松田さん。また今度。」とわたしは手を振って家の中に入る。
松田さんも片手を上げてそれに応えて、自分の家に戻って行った。
わたしは自分の部屋のベッドに飛び込むと、自分の頰を触る。
いつもと違う雰囲気の松田さんは、とてもかっこよかった。いつももかっこいいけど。
普段の少しぶっきらぼうで優しいイメージと一転、
今日はなんか、大人の色気みたいなものを感じた。
わたしとじゃ不釣り合いな気がしてしまう…。
だったらどうしたらいいんだろう。何か始めなくちゃ…。
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しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月28日 15時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです!!この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね! (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります!! (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です! この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらす。 | 作成日時:2017年6月16日 21時