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逃げないと2 ページ41

わたしは慌てて後ずさる。男はニヤニヤしながら詰め寄ってくる。

わたしは身をひるがえして、さっき走ってきた方向に逃げた。

「さっきはよくもやってくれたなぁ。」とさっきの男もくる。どうしよう。挟み撃ちされた。

手にはナイフを持ってるし。さすがに抵抗するのはまずいか。

わたしは諦めてその場にうずくまる。

「そのまま大人しくしとけよ。騒いだ…ウッ。」

ナイフを持った男が呻き声を上げた。何?何が起きてるの?わたしが顔を上げようとすると、

「そのまま顔を伏せとけ。こんなところを見せるわけにはいかねえ。」という男の人の声が聞こえた。

「な、なんなんだよお前!」という男の声が聞こえて、男の人はそっちに向かって歩き出す。

「よくも俺の女に手を出してくれたな!さっさと失せろ。」

と男の人が言って、男が倒れる音がした。

男の人はわたしに駆け寄って来ると、わたしを強く抱きしめた。

「怖い思いをさせて。すまない。」と男の人は言って、抱きしめた腕にもっと力を込める。

わたしは顔を上げると「大丈夫です。そんな顔しないでください。」

と言って、泣きながら松田さんにぎゅっと抱きついた。

松田さんはわたしの頭を優しく撫でて、ごめんと呟く。

「痛かっただろう。」と松田さんは言って、引きずられた時にできた傷を優しく触った。

「…っ!すぐに治りますよ。もう行きましょう。」とわたしが言って立ち上がれば、

「無理すんなよ。」と言って、お姫様抱っこをされる。

「だ、大丈夫ですから下ろしてください。」とわたしは慌てて言う。

「俺がこうしたいんだよ。だから暴れんな。」と松田さんが言ったので、私は大人しくした。

「そういえば、松田さんはどうしてここに?」とわたしは聞く。

「雪見と偶然会ってな、朱莉がいつまで経っても来ないと言っていたんだ。

それで、萩原もいたからそっちは萩原に任せて、俺はこっちに来たんだ。

そしたら、朱莉を見つけて今に至ったってわけだ。来るのが遅くなってすまなかった。」

松田さんはそう言って、また謝る。

「助けに来てくれただけで十分です。ありがとうございます松田さん。」

わたしはそう言ってから、少し照れくさかったけど松田さんの頰にキスをした。

「…っ!!ありがとな。朱莉。」と松田さんは言う。

本当にありがとうございます松田さん。

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設定タグ:松田陣平 , オリキャラ , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月28日 15時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです!!この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね! (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります!! (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です! この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらす。 | 作成日時:2017年6月16日 21時

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