杯戸高校 ページ39
「おはよう雪見。」とわたしが言えば「おはよう朱莉。」と雪見は返してくれた。
今日は日曜日だけど地区大会があるので、荷物を取りに学校まで行かないといけないのだ。
簡単に練習をして荷物を取ると、自転車で市民体育館まで向かう。
「杯戸高校には絶対勝たないとね。」と雪見は言った。
「うん。今年はうちが勝たないと。先輩たちのためにも。」と私も言う。
今回の大会は3年生が引退してから初めての大会だ。絶対に負けるわけには行かない。
部長として、みんなを引っ張っていけるように頑張らないと。
市民体育館に着くと、すでに杯戸高校の生徒たちは来ていた。
「「よろしくお願いします。」」とお互いに挨拶をしあう。
3連覇中の杯戸高校、今年こそはうちが優勝したい…。
先行は帝丹高校だ。襷掛けをして弓矢を持つ。
わたし、雪見、西条くんが並んで、順番に矢を放っていった。
どれも的の中心だ。いい感じだな。礼をして席に着く。次に2年生の何人かと交代して、
後攻は杯戸高校だ。わたしの苦手な人がいた。やだな。絶対に負けたくない。
杯戸高校の2年生も、まあまあな成績だ。
次はいよいよ1年生の番になった。2年生が少ないぶん、1年生はかなり人数が多い。
1年生もかなり上手なんだけど、ちょっとズレてるかな。
まあ、まだ1年生だし。最後に杯戸高校の1年生が矢を放って席に着くと、次は得点発表だ。
緊張するな。大丈夫かな。さっきから苦手な人と目が合うし、見ないで欲しい。
「優勝は、後攻の杯戸高校。」と司会の人が言い、杯戸高校に拍手を送る。
しょうがないか。次に頑張ればいいんだから。
七瀬ちゃんが泣いてる。あまりよくなかったからかな。
七瀬ちゃんが落ち着くのを待ってから、反省と次の目標を簡単に話して解散になった。
「朱莉ちゃん。惜しかったね。キミのところの1年生の七瀬だっけ？
あいつが失敗しなかったら、勝てたかもしれないのにね。
まあ、僕には敵わないだろうけど。それより今から遊びに行かない？」
わたしの苦手な人だ。苦手どころか今は大っ嫌いだけど。
「七瀬のせいじゃありません。わたしが部長としてみんなをまとめられなかったからです。
何も知らないくせに勝手なことを言わないでください。次は絶対に勝ちますから。
それと、あなたみたいな人と遊びに行く気は無いので失礼します。」
わたしはそう言い放って立ち去ろうとしたんだけど…。
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しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月28日 15時) (
レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです！！この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね！ (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります！！ (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です！ この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす。 | 作成日時：2017年6月16日 21時
