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続11月7日 午後 ページ37

今、 わたしの目の前には、松田さんがいます。

「そろそろ教えてくれよ。朱莉の正体を。」と松田さんは鋭い目でわたしを見て言った。

「それは4年前に、教えられないと言いましたけど。」わたしがそう言うと、

「4年前は4年前、今は今だ。」と松田さんは言う。

「この秘密は墓場まで持っていくつもりなので、教えられませんね。諦めてください。」

わたしが言うと、ようやく松田さんは諦めたのか、口を閉ざした。

「まあ、聞きたいことがそれだけなら、わたしは帰ります。」と言って立ち上がれば、

「待て。今日呼び出したのはそれだけじゃない。朱莉に伝えたいことがあるんだ。」

松田さんがそう言ったので、わたしはその場に座る。

「実は…朱莉のことが好きなんだ。1人の女として。」松田さんは言った。

え?待って。思考が追いつかない。

「絶対嘘です!!」とわたしが言えば「嘘じゃねえよ!!」と松田さんは言う。

「朱莉のことが好きだって言ってんだ!!」

「その…もし良かったら、付き合ってくれないか?」松田さんはそう言う。

「え?松田さんは佐藤刑事が好きなんじゃないんですか?」とわたしは思わず聞いた。

「人の話を聞けよ。俺は朱莉のことが好きなんだ。初めてあった時からずっと。」

と松田さんは真剣な顔で言う。わたしが黙り込んでいると、

「ん…っ!なにするんですか松田さん!!」松田さんにキスをされてしまった。

「これでもまだ、信じてくれないのか?」と松田さんは聞く。

「わたしも、松田さんのことが好きです。1人の男性として。

でも…わたし、松田さんを傷つけてしまうかもしれない。

まだよくわからないんです。ずっとここにいられるのか。」

そう、もしかしたら元の世界に戻らないといけないかもしれない。

そんな中途半端な状態で松田さんと付き合って、傷つけたくない。

そう思っていると、唐突に松田さんがわたしを抱きしめてきた。

「最初に会った時からずっと、今日まで想いを伝えるのを我慢してた。

そしてやっと捕まえたんだ。だから離さねえよ絶対に。朱莉がなんと言おうとな。」

松田さんは真剣な顔でそう言うと、

「だから付き合ってくれないか?朱莉。」とわたしに尋ねた。

松田さんの射抜くような視線から、わたしは視線を逸らせない。

「…分かりました。絶対に離さないでくださいね。」

わたしはニッコリ微笑んで言う。

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設定タグ:松田陣平 , オリキャラ , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月28日 15時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです!!この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね! (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります!! (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です! この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらす。 | 作成日時:2017年6月16日 21時

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