修学旅行３ ページ30
わたしたちは、一つの小物屋さんを見つけて入った。
店内には、櫛や手鏡、巾着袋、扇子、お箸などの昔からの物や、
ストラップやメイク道具などの最近の物も取り入れた物が置いてある。
「わあ。これすごい。」と雪見が手に取ったのは、
ガラス細工の髪飾りで、キラキラした宝石のようにいろんな色があった。
値段を見てみると、そこまで高い値段ではなく、買える値段だ。
「お揃いにする？」とわたしが聞けば、雪見も笑顔で頷いた。
優柔不断な割に、これはすぐに決まって他の小物も見る。
雪見はポアロの店員の梓さんに、ストラップを買っていた。
「男の人ってどういうのが好きなんだろうね？」と雪見が聞いたので、
わたしはさぁと首をかしげる。
「まあ、弟には生八ツ橋でいっか。」と雪見は言い、生八ツ橋をカゴに入れた。
私もお母さんと…あの人にもお土産買おう。
私もお母さん用に生八ツ橋と手鏡をカゴに入れて、あの人のお土産を考える。
うーん？確かに男の人って何あげたらいいんだろう。迷うな。
わたしは結局、日本刀をかたどった携帯ストラップにした。
これなら大丈夫だろう。わたしたちはレジに持って行って、会計を済ます。
「けっこう目移りしちゃったね。今何時だろう？」と聞く雪見に、
「11時30分過ぎ。」とわたしは答えた。
ここから山能寺まで、約10分程度だから微妙な時間だな。
わたしたちは山能寺までの道をゆっくり歩いて、何かいいものがあったら買おうと言って、
早速、山能寺に向かって歩き出す。山能寺までの道のりで買ったのは、
雪見が自分用に買った金平糖と、これまたわたしが自分用に買った飴細工だ。
山能寺に着いた頃には、11時45分過ぎだった。
「ちょっと2人が反対側から来るかも知れないから、向こうの方見て来るね。」
雪見がそう言って、反対側の出入り口に向かったので、
わたしはそこで2人が来ないか見ていたが、全然来る気配がない。
そういえばここって、コナンの映画で平次が初恋の人に会った所だよね。
「まる たけ えびす に おし おいけ…
くじょうおおじでとどめさす。」わたしは何となく唄ってみた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「松田陣平」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月28日 15時) (
レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです！！この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね！ (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります！！ (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です！ この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらす。 | 作成日時：2017年6月16日 21時
