汽笛の音 ページ2
わたしの名前は、黒石 あかり。
体育大学に通う2年生だ。わたしは今日、
中学校からの友達の雪見と映画を観に行った。
何の映画かというと、名探偵コナンだ。
わたしは最初ライトなファンだったけど、雪見の策略によって、
コナン沼に引きずり込まれて、コナクラになりかけている。
わたしの1番好きなキャラは、
松田さんだ。雪見のおすすめの話ということで、
見てみたら、話の内容よりも松田さんに惹かれてしまった。
去年の映画も雪見と見に行ったが、2人とも大興奮だった。
松田さんも、雪見の好きな安室さんもでていたからである。
だから、今年の映画の感想を話しても、
雪見は来年の映画が楽しみなようで、感想になっていない。
その興奮は、映画館をでてからも続き、駅のホームで、
電車を待つ間にも、ずっと続いていた。
しかし、わたしがそろそろ話題を変えようと、声をかけた瞬間、
雪見の姿が消えた。わたしが驚いていると、
視界の隅で、線路に雪見が落ちて行くのが、
スローモーションのように見えた。そこに、通過列車が突っ込んでくる。
大きな汽笛の音が鳴り、わたしはその場に崩れ落ちて、絶叫した。
「雪見ー！！」
気づいたら、涙が溢れて止まらなかった。
そばにいた人たちが、わたしに何かを言っているけど、
何も聞こえない。聞きたくない。
その場に泣き崩れてしまったわたしを、駅員さんや、
まわりにいた人たちが、抱きかかえて運んでくれた。
わたしは、雪見に連れ添って救急車に乗った。
雪見はまだ死んだわけじゃない。助かるかもしれない。
わたしは自分の手をギュッと握りしめた。
雪見が集中治療室に運ばれて行くのを、呆然として見ていた。
しばらくして、警察の人が来て、その時の状況を聞かれた。
なんて答えたか、分からない。
ただ覚えているのは、警察の人が言った言葉だ。
「雪見さんは、誰かに突き飛ばされた可能性が高いです。」
「雪見さんのためにも、犯人捜索に協力してください。」
雪見は、誰かに突き飛ばされた可能性がある。
わたしはこの言葉に驚いた。自分がそばにいながら、
雪見は誰かに突き飛ばされたんだ。
わたしが雪見をちゃんと見ていれば…。こんなことには…。
わたしは手を強く握りしめた。血が出るくらいに。
その時。手術中のランプが消えた。
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しらす。(プロフ) - りんごさん» そんなことを言っていただけて、とても嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月28日 15時) (
レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 松田さん大好きです！！この小説、とっても楽しいです♪更新、待ってますね！ (2017年11月25日 19時) (レス) id: 571647a044 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 神谷さん» そんなことを言っていただけて、とてもありがたいです。更新は少し遅くなりますが、これからも頑張ります！！ (2017年8月16日 9時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
神谷 - 自分のペースで大丈夫です！ この作品を作ってくださって・この作品と出会えてとても嬉しいです。がんばれー(笑) (2017年8月15日 15時) (レス) id: d28aadfc84 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - moonさん» 読んでくださってありがとうございます。頑張ります。 (2017年7月23日 23時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす。 | 作成日時：2017年6月16日 21時
