検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:51,281 hit

第17話 面食い女と嘘つき少年と鉢子さん。 ページ19

「うっわ、うまっ…」
「でしょー?」

笑顔の素敵な美人店員さんが持ってきたカラスミパスタ。
一口食べるとこりゃ美味い。
すごいな、皆んな。料理上手くて。
私はカップラーメンが限界。

ドヤ顔をかます少年の頭をわしゃわしゃと撫でれば、「ちょ、やめてよ…!」と赤くなりながら訴えてきたので渋々手を止めてやった。

「ちぇっ、面白くないなぁ」
「面白いって何!?」

もっと面白いリアクションしてほかったんだなぁ〜。

「ところで少年君」
「何!?」

食い気味で訊く少年。
あ、山田君か。

「君の名前を教えてもらっていい?」
にこにこ笑顔は忘れずに。

少年はさっきの表情から一変、真剣な表情だ。

「……さっき、教えたよね?」
「それは偽名だよね」

私を騙そうなんぞ、百万年早い!
少年は焦ったような顔。

面白いよな、子供は。
表情がころころ変わる。
どっかのポーカーフェイスのウイスキー人間とは大違いだ。


「なっ…!!」
「フヘヘ、図星かい? 少年よ」

うん。面白いねぇ、ニヤニヤが止まらない。
少年はそんな私を見ると静かになった。
顔を覗いてみると、おわ、どうやら何かを考えているらしい。

その間カラスミパスタをぱくぱくと口に運んでいると、「………じゃあさ、」と少年が口を開きはじめたので、「ん?」と彼の話に耳を傾ける事にした。

「聞くけど、鉢子オネーサンもそんな名前じゃないでしょ?」

その瞬間握っていたフォークがからん、と音をたてた。

「な、ななななな何故それを……、」

はっと鼻を鳴らした少年が向けてきたのはムカつく笑み。

「植木鉢子、そんな名前の人がいたら、ちょっとダサいよねー」


何っ!? 植木さんにテメェ謝れよぉ?全国のな!
ついでにどっかにいるはずの鉢子さんにも謝れや。

___


久々の更新がこんなのですみません。更新が止まっている数日の間もこの作品が伸びていて、驚きました。嬉しいです。ありがとうございます!

第18話 面食い女は不思議ちゃん。→←第16話 面食い女と植木さん。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - コメントありがとうござます!! そう言ってもらえると嬉しいです 、! 亀更新になるとは思いますが頑張ります 、!! (2021年1月2日 13時) (レス) id: 041feb3e74 (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - 面白い!!更新待ってます! (2021年1月1日 18時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。