【銀魂】男女逆転吉原【男性キャラ総出(仮)】

十話 ページ10

*



懐かしい夢をみた。


彼との過ごした時間を。


私はまだ忘れていない。


忘れたくないの。




*




「…ん……」



目を覚ますと、私の目の前には整った顔のイケメンさんが。万斉さんだ。

規則正しい寝息をたてて、寝ている。こうして見ると、ただの男のヒトなのにな。

物みたいに扱われて……。



「んぅ……?」



そんな可愛らしい声を上げるのは、紛れもない万斉さん。サングラスを着けていないから、余計に可愛い。

ごしごしと目を擦り、大きな欠伸をする。



「あー…お主は……。……A殿。お早う。よく寝れたか?」



少しの間が少々気掛かりだが、私は気にせずこくりと頷いた。




「そうか。良かったでござる。昨晩は突然泣く故、拙者ビックリしたでござるよ」

「ご、ごめんなさい…」

「そ、そう気に病むな。拙者は気になどしてないでござるから」



ポンポンと頭を撫でられ、焦ったように笑う。



「あぁ、それと…」



また、昨日のように抱き締められ、囁かれる。




「また、来るでござるよ…? 主の歌を聞き逃したでござるからな」

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