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「…あ、もうこんな時間」



空はオレンジ色かかっていた。もうこんな時間か…。



「ごめんねAちゃん。もう帰るわ」



『あ、うん。そっか…』



Aちゃんは寂しそうに顔を伏せた…良心が痛むが、こちらにも予定とういうものがある。



すまん。Aちゃん。



『…あ、そうだ!』



Aちゃんは何かを思い出したのか、スカートのポッケに手を入れ、何かを取りだした。



『はい!これあげる!』



「ありがとう!…栞?」



ラミネートされた薄い栞。オレンジ色の小さな花が挟まっている。



『カランコエっていうお花なの!お庭に咲いてて綺麗だったから、栞にしたんだ!おそ松君にあげるね!』



「えっ!?いいの!?」



赤いリボンまで付けられて丁寧な栞。俺が使うにはもったいないのでは…。



『うん!おそ松君と私の友達の証ね!』



「…そうか。ありがとう!大事にするよ!」



Aちゃんは嬉しそうに頷いた。






「そんじゃ、帰るね」



『うん!またね!』



俺は、さっき出てきた茂みの狭間の前にいる。ここから帰れるかどうかわからないが、ここしか
つながる場所がない。



「じゃあな。ネリネ」



「ニャーン…」



ネリネはAちゃんに抱かれて眠たそうにあくびした。相変わらずのんきな…。



「じゃーねー!」



『バイバーイ!』



栞をちゃんと握りしめ、俺は体を進めていった。

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カイバ(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2016年8月8日 7時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
ちか - これおもしれぇぇぇぇぇぇ!!!更新頑張ってください!! (2016年8月7日 23時) (レス) id: 4e1f3cd352 (このIDを非表示/違反報告)
カイバ(プロフ) - カヨリンさん» 本当だぁぁぁ!すみません!ありがとうございます! (2016年3月27日 10時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
カヨリン - あの、9話で午後2時とあるんですが、午前2時じゃないですか? (2016年3月27日 10時) (レス) id: d8af866617 (このIDを非表示/違反報告)
カイバ(プロフ) - 紅牡丹さん» コメントありがとうございます!うわぁぁぁぁありがとうございます!(土下座)マジすか…。嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年3月27日 8時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カイバ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年2月15日 23時

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