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「…」
翌日。
結局昨日、弟全員に泣きつかれた。
夜遅くいい大人5人が泣きついてるという滑稽なシーン…幸い、警察は呼ばれなかったが、近所のババアにしばかれるという始末。
それだけですめば良かったのだが…。
昨日以降、俺にあからさまに不審感を抱いた弟達は、俺を監視するようになった。
つまり、今一歩も部屋から出れない状況。
ドアの前にはチョロ松、窓の外には十四松、屋根の上にはカラ松、玄関には一松、トイレなど行く時に見張る役トド松。
俺のことを心配してくれるのは嬉しい。嬉しいけど…やりすぎじゃない?
今まで見せたことないほど完璧なチームプレー。怖いわ!
「…っ!」
部屋から出れないストレス…てか、Aちゃんに会えないストレスによりなんだかそわそわする。
だって、Aちゃんに会いに行こうとしたら全力で引き止められるんだもん。
都合良くネリネいないか…とあたりを見渡すもいるはずなく。
ていうかあの猫本当どっから入ってきてるんだ…夏だから窓開けてたってこともあるが…。
ああ…なんでこんなにもAちゃんに会いたいのだろうか…不思議だ。
『おそ松君!』
「…っ!」
胸が引き締められる感覚。悪くない。顔が徐々に熱くなっていく。
あの子の笑顔…どうしても頭から離れない。
カサッ
「ん…」
不意にポッケに手を入れると、何か堅い物がある。そういや服昨日のままだ…。
「なんだ…!」
…昨日、Aちゃんから貰った栞だ。
忘れるとか…サイテーだな俺………そうだ。
「なあチョロ松」
「何?トイレ?ならトド松に…」
「いや、そうじゃなくて………ちょっと、連れてってほしい所があるんだ」
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カイバ(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2016年8月8日 7時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
ちか - これおもしれぇぇぇぇぇぇ!!!更新頑張ってください!! (2016年8月7日 23時) (レス) id: 4e1f3cd352 (このIDを非表示/違反報告)
カイバ(プロフ) - カヨリンさん» 本当だぁぁぁ!すみません!ありがとうございます! (2016年3月27日 10時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
カヨリン - あの、9話で午後2時とあるんですが、午前2時じゃないですか? (2016年3月27日 10時) (レス) id: d8af866617 (このIDを非表示/違反報告)
カイバ(プロフ) - 紅牡丹さん» コメントありがとうございます!うわぁぁぁぁありがとうございます!(土下座)マジすか…。嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年3月27日 8時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
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