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330.nouvelle ページ30

原「ま、いいや。兎に角、マネージャーさんありがとねーん」

(人1)「あ、いえ…って、待って下さい」

原「えー何?」

引き止める私に原君が面倒臭そうに問いかける

(人1)「今日の朝練は一応、悪化するといけないので休んでおいた方がいいんじゃないかな、と」

原「いやいや、大丈夫っしょ。捻っただけだし」

(人1)「でも……うぇっ!?」

なおも食い下がろうとすると、原君が突然私の頬を両手で挟んで来た

その拍子に変な声が出てしまった気がするし、隣にいる花宮君が小さく噴き出した様な気がしたが、なかった事にしようと思います

原「俺が大丈夫って言ってるんだからいいのー。それで悪化したら自業自得な訳だからマネージャーさんは他のお仕事をしてなって。ね?」

へにゃりと笑いながらも、有無を言わさない様な声色の所為で、それ以上は何も言えずについ口を閉ざしてしまう

花「原君がそこまで言うならいいんじゃない?これで何かあっても木吉さんの所為に何てならないんだしさ」

花宮君がゲスの片鱗を本当の本当に少しだけ見せながら笑いかけてくる

まあ、確かに彼等の言う通りなのだ

無理をして悪化したら本人の責任ではあると思う

だが、もし悪化してしまった場合その間、原君は練習に参加する事が出来なくなる

そうなったら、1つの可能性に私と共に手首が治るまでマネージャーの仕事をするというものが加わってしまうのだ

つまり、そこまで仲が良いという訳でもない原君と一緒にいる時間が延びてしまい、私がただ辛くなる

それだけは御免蒙りたい

が、この流れでは私がどう言おうと原君は練習に戻ってしまうだろうから、ここは諦めるしかないだろう

分かったという意を込めて頷くと、原君は満足そうに笑みを浮かべて私の頬から手を引いた

原「じゃ、俺はもう練習に戻るねー」

ひらひらと痛めていない方の手を振りながら彼は練習へと戻って行った

まじで悪化させないでおくれよ

切実に思いながら原君を見送っていると、花宮君が静かに話しかけて来た

花「…いつも思ってたんだけど、木吉さんって優しいよね」

(人1)「えっ、突然どうしたんですか?」

突拍子な発言に、私は花宮君を見たのだが、そんな彼は笑みを浮かべているというのに、目は全く笑っていなかった


*+*+*+
明けましちゃったおめでとうございます
月1宣言破った悠井乃です本当にごめんなさい
言い訳になりますが、課題が一気に増えてしまいまして…本当にすみません
これからも見守って頂けると幸いです

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猫夜桜シラキ カラメルッチ煎餅 - ずっと更新されなくても私はこの作品が1番大好きです。 (2022年11月13日 1時) (レス) @page38 id: 8cf3f37e8c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - お体、大丈夫ですか?あと、もう更新はされないのでしょうか… (2021年7月30日 8時) (レス) id: eb0c729885 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです。続き待っています。 (2019年2月22日 21時) (レス) id: e799663ff5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - そうなんですね!wwwwwありがとうございます! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - ふおおおおぉぉぉおぉぉ!!!更新されたああぁぁぁぁあ!!!やっだぁぁぁあぁ!(泣)ありがとうございます!!これからも頑張ってください!!ずっと応援しています!!!! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠井乃 | 作成日時:2016年11月23日 19時

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