329.nouvelle ページ29
昨日と同じく6時40分頃になると、少しずつ先輩や同級生が集まり始めた
先輩は昨日と同じメンバー、同級生は初日だからか全員が朝練に参加をしていた
バスケ初心者もいる為、朝練内容は暫くの間、メニューを覚えていくものとなる様だ
私はマネージャーだから昨日と同様の仕事を黙々とこなしていく
ふと思ったのだが、私も桃井ちゃんと同じ様に対戦校の情報収集とか分析みたいなものをやらされる様になったりするのだろうか?
いや、それはないか
あの子はそういう力に長けているから、赤司君に頼まれていたのであって、あれはマネージャーの仕事ではない筈だ
練習風景を眺めながらそんな仕事があってたまるかとでも願っておこう
「ねー、マネージャーさんちょっといい?」
(人1)「はい?」
反射的に、声をかけられた方に返事をしながら振り向く
そこには、茶系統の髪を目の下まで伸ばし、ガムを噛んでは膨らます行為を繰り返し行う原 一哉がいた
意外な人物の登場に私は固まる
原「さっき、手を捻っちゃったんだよねー。だから、手当お願いして貰ってもいい?」
ほらここ と原…君が指差した手首を見ると、僅かにだが赤く腫れていた
(人1)「あー…ち、ちょっと待ってて下さい。今から職員室で氷貰ってくるので。一応心臓よりも上にしておいて下さい」
もしも用にと出しておいた救急箱から氷嚢を取り出して斉藤先輩に軽く事情を説明し、職員室へと小走りで向かおうとした所で花宮君に呼び止められた
花「待って木吉さん!! 職員室の場所は覚えてる? あやふやなら俺も付いて行くよ」
(人1)「……お願いします」
そういう言われ方をすると断るに断れない
迷う可能性が高いのは事実だから
○
*
○
*
○
原「手当を頼んだのは俺だけど、大袈裟じゃね?」
原君がテーピングでぐるぐる巻きとなった自分の手首を見て言う
職員室に氷を貰いに行き体育館に戻ると、私は原君の手首に手当を施した
手当といっても何となく知っているだけで合っているかすら分からないものなのだが
悪化したら申し訳ない
というか保健室に行けばいいのでは?
まあ、近くで見ていた花宮君が何も言わなかったから特に問題はないのだろう、うん
(人1)「手当てに大袈裟も何もないですよ。雑な手当をして悪化はさせたくないでしょう?」
原「確かにそうだけどさー」
花「木吉さんの言う通り。怪我を甘く見て後で痛い目を見る事になっても知らないよ」
ぶうたれる原君に花宮君がそう言うと、彼は何も言わなくなった
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猫夜桜シラキ ｶﾗﾒﾙｯﾁ煎餅 - ずっと更新されなくても私はこの作品が1番大好きです。 (2022年11月13日 1時) (
レス) @page38 id: 8cf3f37e8c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - お体、大丈夫ですか？あと、もう更新はされないのでしょうか… (2021年7月30日 8時) (レス) id: eb0c729885 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです。続き待っています。 (2019年2月22日 21時) (レス) id: e799663ff5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - そうなんですね！wwwwwありがとうございます！ (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - ふおおおおぉぉぉおぉぉ！！！更新されたああぁぁぁぁあ！！！やっだぁぁぁあぁ！(泣)ありがとうございます！！これからも頑張ってください！！ずっと応援しています！！！！ (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠井乃 | 作成日時：2016年11月23日 19時
