327.nouvelle ページ27
翌日、私は大きな欠伸をしながら校門をくぐる
朝練は今日もある為、早起きをしなければならない
運動部ってさ、家の遠い人にはかなりキツいなと今更ながらに思う
妥協して文化部にでも入るべきだったとは思わないけど
体育館へと向かえば、扉は既に開いていた
中を覗くと案の定そこに居たのは花宮君ただ1人
(人1)「花宮君、おはようございます」
花「あっ、木吉さんおはよう!!」
私が話しかけるとにこりと笑って此方へとやってくる
猫被りだとしても可愛いものが可愛いという事に変わりなぞない
(人1)「他に1年は来てないんですか?」
花「うん。…いやまあ確かに来れる人だけが来ればいいとは言っていたけどさ?だとしても1年なら早めに来るでしょ?しかも初日」
そう膨れる花宮君だが、ちよっと時計を見て欲しい
現在の時刻は6時前
そりゃまだ来ないわな
6時半頃になったら来始めるんじゃないかなと口にしようとした瞬間、誰かが体育館へと入って来た
花宮君とほぼ同時に入り口を見ると、そこには意外な人物が立っていた
茶髪で目つきが悪いけど公式で唯一の良心と認定されてしまった結構不憫なお方
花「あ、おはよう!!えぇと……」
挨拶をしたものの、名前が出て来なかったらしく、花宮君が言葉に詰まる
(人1)「えと、確か、山崎君…でしたっ、け?お、おはようございます」
何だか可哀相になったので私が覚えていた体で名前を呼んだ
山「お、おう。おはよう。いやぁ、お前等来んの早ェな!!」
名前を覚えて貰えていた(というか私のは原作知識なのごめんね)のが嬉しかったのか、顔を綻ばせて私達に近づいてきた
勿論靴を脱いでから
花「ごめんね、山崎君。まだ皆の名前覚えきれてなくて…」
山「気にすんな!!山崎とかありがちな名前だから覚え難いだろうし。あー…花宮と木吉、で合ってる?」
(人1)「はい、合ってます」
私が頷くと、山崎君は よかったぁ と胸を撫で下ろした
どうしよう、可愛いんだけど
霧崎唯一の良心が可愛過ぎて辛いんだけどどうすればいい?
というか名前を覚えてくれていたのが此方としては歓喜過ぎてもう
花「よし、早く準備しちゃおうか。3人なら昨日より早く終わるだろうし」
(人1)「そうですねー。山崎君、手伝って貰ってもいいですか?」
山「手伝うも何も、するつもりがないならここに居ねーよ」
アッハイ
てな訳で、今日はこの3人で準備をする事となった
いやぁ、2人よりも3人でやった方が早いね
1人増えただけでかなりペースが変わる
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猫夜桜シラキ カラメルッチ煎餅 - ずっと更新されなくても私はこの作品が1番大好きです。 (2022年11月13日 1時) (レス) @page38 id: 8cf3f37e8c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - お体、大丈夫ですか?あと、もう更新はされないのでしょうか… (2021年7月30日 8時) (レス) id: eb0c729885 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです。続き待っています。 (2019年2月22日 21時) (レス) id: e799663ff5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - そうなんですね!wwwwwありがとうございます! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - ふおおおおぉぉぉおぉぉ!!!更新されたああぁぁぁぁあ!!!やっだぁぁぁあぁ!(泣)ありがとうございます!!これからも頑張ってください!!ずっと応援しています!!!! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠井乃 | 作成日時:2016年11月23日 19時