【黒バス】木吉先輩の双子は転生系女子の様で~sept~

315.nouvelle ページ15

(人1)「…あ、そういえば斉藤さんの監督さんに対する脅しの言葉が少しおかしかったですね」

『へぇ〜、主将をやっている俺の言った事を監督は聞けないんですかぁ?』

言葉通りなら、斉藤さんは監督よりも立場が上という事になる

普通はその逆では?

斉「どうしてだと思う?ヒントは、俺の家は少し裕福」

答えじゃん

親の立場を使ったって事ですね

どう考えてもその使い方は間違っているが

…あ、今こんな話をしてしまっていいのだろうか

確か、ここには監督もいた筈

そう思って見回しても、なぜだかその監督はいつのまにかいなくなっていた

よく目を凝らせば、私達から離れた場所に立って冷や汗だか脂汗を拭っていた

花「先輩、そんな事したらいけませんよ」

斉「えー。それ、君にだけは言われたくないんだけどー」

花「何の事です?俺、何もしていませんけど…」

斉「またまたぁ〜。“悪童”君が何もしてない訳がないよ」

彼等は笑顔でそんな事を口にしているが、男子2名の何方も目は笑っていない

あらやだ怖い

こういう場面、帝光でなら普通に写真に収めていたけれど、まだ入学して2日目なのだ

まだ普通などこにでもいる感じの子で居たい

いや、実際どこにでもいる普通の子何だけどさ

斉「まぁ、どっちでもいっか。そうそう、君の名前は何ていうの?」

突然話を振られて少々動揺する

(人1)「わ、私ですか。私は木吉 Aです。よ、よよ宜しくお願いします!!」

相変わらず自己紹介は絶望的だ

もっとスラスラと言える様になりたいものだ

私の名前…というか苗字を聞き、斉藤さんは 木吉? と首を傾げる

バスケ関係者なら反応するとは思っていた

思っていたけど、反応しないで頂きたかった

…ここでちょっとした既視感

中3で花宮君の練習試合を見に行った時、今吉さんに出会って流れる様に私が鉄平の双子だって言われた事がありましたよね?(主に224.nouvelleを参照)

この流れ的に、また同じ事が起こる可能性が高い

斉「木吉さんって、あの“鉄心”と同じ苗字何だね?」

花「あっ、木吉さんはその“鉄心”とは双子らしいですよ」

ほらやっぱりね!!

確信しかしてなかったよ!!

斉「まじで!?うっわ、今年の1年すげぇ!!」

無駄にはしゃぐ彼を無視して、すこし気になっていた事を口にする

(人1)「…斉藤さんが練習を出来ない事は分かったんですが、他のステージにいる人は何なんです?」

そう問えば

斉「ほぼあの監督の仕業だよ」

とかいうとんでもない答えが返ってきた

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