301.nouvelle~プロローグ~ ページ1
空をピンク色の花弁が舞っている
そんな時期に、私はとある場所へと歩を進めていた
私の向かうとある場所というのは、今日から通い始める高校の事だ
ふと前を見ると目的の高校が見え始めており、自然と心が弾んで歩く速度が速くなる
通う事になった高校は、偏差値と倍率が共に高い進学校で、兎に角勉強を重ね続けた
4人とちょくちょく遊んだり後輩2人に勉強を教えたりしつつ、その合間に自分の勉強をやりまくった
その結果、見事に第一志望の学校に受かる事が出来た
もうこれで勉強から解放される!!…何て、思ってもいられない
前述の通り、私が受かったのは偏差値と倍率が共に高い進学校
自分で言うのもあれだが、中学の成績は良いか悪いかで言えばいい部類に入っていた
しかし、それは帝光中だけでの事だ
この成績はあまり信用出来ない
だからここで気を抜いてしまえば、入学してから授業に付いて行けなくなるだろうし、テストで赤点だって取りかねない
赤点を取りまくって進級出来ない何て事になったらそれこそ笑えない
本当、それだけは避けたい
だから、受かっても勉強を続けなくてはならないというジレンマな
まさか、高校の受験勉強を2度もやる事になるとは思ってもみなかった
もうやりたくないけど、大学や専門に行くのならやる事になるだろうなぁ
はぁ、と溜息を吐くと同時に、私は目的地へと到着した
来たのは入試以来…じゃないな、1週間程前の学校説明会の時以来か
あれ、どこに行けばいいんだっけ?
説明会の時に貰ったプリントを鞄から取り出し、集合場所を確認する
(人1)「…1-Aの教室ってどこだっけ」
確か、3階か4階だったか
行ってみればいいじゃんって思うだろうけど、私は極度の方向音痴な訳で
これで動いて迷子になったら元も子もない
自然と手が頭に持っていかれる
「あの、どうかしましたか?」
頭を抱えていると、後ろから誰かに声をかけられた
いや、もしかしたら私じゃなくて他の人に話しかけているのかも…
そう思って左右を確認してみるも、誰もいない
「あ、貴女で合っていますから…」
苦笑の声が聞こえて来て普通に恥ずかしくなる
あぁ、きっと今の私の顔はきっと赤いだろう
振り返りたくない
が、それは相手に失礼だ
恐る恐る後ろを向けば、そこには見覚えのある人物がいた
「って、あれ?」
特徴的な麻呂眉を持つ彼、花宮 真が
早速会うとはなー
私の通う高校は彼がいる時点で分かったと思いますが…霧崎第一だ
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猫夜桜シラキ カラメルッチ煎餅 - ずっと更新されなくても私はこの作品が1番大好きです。 (2022年11月13日 1時) (レス) @page38 id: 8cf3f37e8c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - お体、大丈夫ですか?あと、もう更新はされないのでしょうか… (2021年7月30日 8時) (レス) id: eb0c729885 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです。続き待っています。 (2019年2月22日 21時) (レス) id: e799663ff5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - そうなんですね!wwwwwありがとうございます! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - ふおおおおぉぉぉおぉぉ!!!更新されたああぁぁぁぁあ!!!やっだぁぁぁあぁ!(泣)ありがとうございます!!これからも頑張ってください!!ずっと応援しています!!!! (2019年1月12日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠井乃 | 作成日時:2016年11月23日 19時