story.10 -影山side ページ10
「影山君は白鳥沢落ちたらどこ行くの？」
しばらく歩いてると、立花は前を向いて歩きながら聞いてきた。
「落ちるとか言うなよ」
「ごめん。でも考えてはいるんじゃない？」
やっぱり俺の学力では白鳥沢に入ることが難しいのか。
「まあ、一応……」
「どこ？やっぱり青城かな。あそこもバレー強かったと思うけど」
青城は北川第一中学の生徒が受験する人が多い。元先輩の及川さんや岩泉さんも青城である。
「いや、烏野だ」
「烏野？……あ、確かに昔全国大会に出てるとこテレビで見たかも。小さな巨人だっけ？」
「よく知ってるな。白鳥沢のことは知らなかったのに」
最近は毎年白鳥沢が全国大会に出場している。小さな巨人を知っていて白鳥沢の成績を知らないとは思わなかった。
「うん、たまたまテレビつけたら試合やっていたから。小さな巨人なんて印象に残るし」
「なるほどな」
「でも、今はどうなの？」
今、か。
「今は『落ちた強豪 飛べない烏』って呼ばれてる」
「何それ。いや、逆にかっこいいかもしれない」
「その名の通り、昔より強くはない。良くてベスト8だ」
「へー。でも、それなら青城のほうがいいと思うけど。近いし」
確かに青城からも誘いを受けている。しかし俺には烏野に入りたい理由がある。
「さっき立花、小さな巨人の話してたじゃないか」
「？うん」
「その時の監督が最近戻ってきたらしいんだよ」
それを言った瞬間、立花は「なるほど」と納得した表情になる。
「確かに、そんな監督がいるなら教えてもらいたいね」
「ああ」
「そっかー。影山君きちんと考えているんだね」
「おいどういう意味だよ」
まるで俺がきちんと考えられないやつみたいな言い方じゃないか。
睨み付けると立花は「ごめんごめん」と苦笑する。
「でも、影山君は考える時はきちんと考えるタイプだよね」
「……だからそれバカにしてるよな」
「そうかも」
悪気はないんだろうが腹立つ。
でも、なんだかこいつとの会話は心地いいと感じた。
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リラ@低浮上な正臣廃(プロフ) - 羅朱☆MKRさん» どっちも読んで頂けたなんて嬉しいです！ありがとうございます！ 立花くんの誕生日は正直適当でしたがよかったです！（笑） コメントありがとうございました！ (2015年8月4日 18時) (
レス) id: 580b941f35 (このIDを非表示/違反報告)
羅朱☆MKR(プロフ) - はじめまして…！！凄く面白かったです！ノヤっさんの作品も読ませていただいてますw立花くんと誕生日一緒で驚きましたww (2015年8月4日 15時) (レス) id: 1cc1a244f6 (このIDを非表示/違反報告)
リラ@低浮上な正臣廃(プロフ) - 心音さん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！！ (2015年7月30日 19時) (レス) id: 580b941f35 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 初めまして!作品、読ませていただきました! 私もハイキュー知識はアニメのみだったため、とても読みやすかったです＾＾影山の素直さも、ラストの終わり方も本当に素敵で、感動の一言です…! 出会えてよかったです!遅すぎますが、完結、お疲れ様でした! (2015年7月29日 13時) (レス) id: 883c3513bc (このIDを非表示/違反報告)
リラ@口よりも指は喋る(プロフ) - 暁さん» 僕も夢主を烏野メンバーと絡ませたりしたいです(笑)。コメントありがとうございました。 (2015年4月8日 21時) (レス) id: 33c6e66fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城リラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/megabu
作成日時：2015年3月6日 22時
