続き ページ12
あれから何回もあの神社に通った。学校をサボって。
が、親にそれがバレて散々暴力を振るわれて、寒い冬の夜に外に出され鍵を閉められた。
嗚呼、完全に捨てられた。きっと私はこのまま寒さでﾀﾋんでしまうだろう。
体は傷んで上手く動かない。
ただ、ﾀﾋぬ前に一度あの神社に行きたい。error404さんがいるかどうかはわからない。それでも私は寒空の中痛みと寒さで酷く重い体に鞭を打ってあの神社まで行った。
鳥居をくぐった瞬間、ふと彼の姿が見えた。私はそれに安心して、意識を手放した。
＿＿＿＿
目が覚めるとそこはいつも来ていた神社のベンチの上だった。
暫く辺りをキョロキョロ見回しているとerror404さんがやってきて話しかけてきた。
「目が覚めたんだな。よかった。調子はどうだ？」
『大丈夫です。でもまだ体が痛みます。それと、助けてくれてありがとうございました。すみません、迷惑かけちゃって』
「そうか。それは良かった。でも、あまり無理はするなよ」
『はい。それじゃあ』
なんとなく別れてしまったがどうしよう。とりあえず家に戻ってみることにでもしようか。
そんな感じで家まで来てしまったが鍵がかかっていない。非常に不用心だ。
そう思い入ったが誰も居ない。いつもなら母がいるはずなのに、何処を探してもいなかった。
おかしい。それでも理解不能な居心地の良さに、私は母親のベッドの使って眠った。
＿＿＿
あの日以来、私の両親は帰って来なかった。
そんな私は今、学校に行かずにバイトで生計を立てている。
でもバイトに行く道中人に会うと指を刺されてお前に居場所なんてない。とか言われている気がして、不安になってくる。
やっぱり私は生きている価値がないのだろうか。
もういっその事消えてしまいたい。
私はそう思い立ち、神社へと向かった。
＿＿＿
『最近道行く人に指を刺されて暴言を言われている気がして……私に居場所はないんでしょうか……もう消えてしまいたいです』
「……なら、俺と暮らすか？」
「俺がお前のことを連れていけばお前の居場所もできるし、こんな世界とはおさらばできる。どうだ？」
きっとその時の私はおかしくなっていたんだろう。助けを求めた。偽の神に。
『いいんですか？』
「ああ、構わない」
『それじゃあ、これからよろしくお願いしますね』
「ああ、よろしくなA」
嗚呼、私はなんて幸せ者だろうか。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←神頼み 〖error404!Sans〗 ✣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルストロ(プロフ) - いちごれもんさん» コメントありがとうございます！！何せ自分がえらよん推しなものでして…これからも更新頑張りますね！！ (2月8日 23時) (
レス) id: b12591e4e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごれもん - こういうちょっとマイナーなキャラの短編集ほんと助かります、更新楽しみに待っております…🥹🙌 (2月8日 21時) (レス) id: 1f387bf1d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬこ | 作成日時：2024年2月3日 12時
