神頼み 〖error404!Sans〗 ✣ ページ11
✣ヤンデレ、いじめ、暴力表現あり
水のかかる冷たさで目が覚める。
目の前にはゴミを見るような目で見てくる母がいた。
「早く起きなさい。学校に遅刻すると私に迷惑がかかるのよ」
嗚呼、結局私を考えてはくれないのか。
まあ考えなくてもわかるか。冬に寒い屋根裏部屋の床で寝かされて奴 隷みたいに水をかけられて起こされる。これが朝の生活。家に帰ってきてからは父親に殴られ、食べ物は生ゴミ。たまに蛆が湧いている。こんなの人間が送っていい生活なわけが無い。
でも学校に行ってもろくなことなんてない。家でやられていることと何ら変わりはない。
蹴られ殴られ罵られ、私がバイトで買った食べ物にはよく生きた虫をねじ込まれる。昨日はGだった。教師も私を見て見ぬふりをして助けない。
唯一の安息の地はバイト先だ。あそこは優しい人が多い。おかげで私は今も生きていると言っても過言では無い。
嗚呼、学校なんて行きたくない。
家から出たはいいものの、足取りは酷く重かった。
ふと、何気なく通っていた神社が気になる。
何も乗り気じゃない私は、気晴らしに神社に行ってみることにした。
………と、いっても神社なんて何も無い場所に特に用事もなく行っても本当にすることがなくて暇だった。でも私にはその暇な時間さえ幸せに思えてしまった。
暫くボケっと石段に座って空を眺めていると誰かが後ろから話しかけてきた。
「よう、こんな時間にこんな神社で何してんだ」
『あ、すみません。邪魔でしたか？……！』
そう言って振り返った私が見たのは背の高いスケルトンだった。
「いや、邪魔なんかでは無いんだが、学生がこんな時間にここにいることが気になってな」
『そうなんですか。ところで貴方こそ何者なんですか？一体ここで何を……』
「ああ、俺は……そうだな。多次元宇宙の神だ」
ん？多次元宇宙ってなんだ？まあきっと私の知識がないだけなんだろう。
『そうなんですか……それじゃあ神様、あなたの名前はなんなんですか？
あ、すみません私が名乗ってないのに先に名乗らせるなんて失礼ですよね。私はAと言います』
「そうか。俺はerror404だ。なにか悩んでるなら聞いてやるよ」
ああ、やっぱりちゃんと神様なのかもしれない。多次元宇宙とやらのことはよく分からないが神というのは真実なんだ。
それから私はerror404さんと暫く話をして帰った。
『それじゃあ、また来ますね。今日はありがとうございました』
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アルストロ(プロフ) - いちごれもんさん» コメントありがとうございます！！何せ自分がえらよん推しなものでして…これからも更新頑張りますね！！ (2月8日 23時) (
レス) id: b12591e4e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごれもん - こういうちょっとマイナーなキャラの短編集ほんと助かります、更新楽しみに待っております…🥹🙌 (2月8日 21時) (レス) id: 1f387bf1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2024年2月3日 12時
