《番外編》 ページ30
エイプリルフールの日。
貴方はエマとギルダにハウスの男の子に｢嫌い｣と嘘をついてみて、と言われました。
楽しそうなので参加してみましょう。
──
参加してみたはいいものの、一体誰から話しかければいいんだろう…。
そう思いながらハウスの中をブラブラと歩いていると、フィルが部屋から出てきた。
ちょっと可哀想だけどフィルにしてみようかな？
「Aだー！」
フィルが飛びついてくる。
よし、どうにか嘘を吐こう──と思ったが、
「A今日もあったかいね！僕大好きー」
『えぇ！？』
「Aは僕のこと嫌い？」
『そんなことない！私も大好きだよ！！』
できない。
私はフィルにそんな嘘言えない。
そのまま抱きしめ返してしまった私に、フィルは嬉しそうに笑って更に強く抱きしめてきた。
『(小さい子に嘘を吐くのはやめよ…)』
食堂に向かうと言うフィルの頭を撫でて見送りながらそう考える。
ドンとノーマンとレイならいいかな？
そして階段に向かうと、下の階で本を抱えて歩くレイの姿を発見。
早速私は演技を始める。
『あ、レイ』
「Aか」
『…この際もう言っちゃおうかな…』
「？」
『実は私レイのこと嫌いなんだよね』
「は？」
うわー、自分嫌な奴！と思いながらもそのまま演技を続行。
レイは混乱しているように見える。
『嫌いなの、じゃあね』
「待てよ」
レイはすれ違いざまに私の腕を掴む。
少し手が震えている。
なんだか罪悪感。
『……ごめん！さっきの嘘！』
「は？」
『いやー、今日エイプリルフールだからさ…』
「！？…お前な……」
堪らず謝ると、驚いた表情を見せた後レイは深い溜息を吐きながら頭をガシガシとかく。
その姿は怒ってるようで安心しているような……まさか、レイがこんな風になるなんて。
『本当にごめんね！』
とりあえず時間は長くない。
｢次に行かないと｣とレイに別れを告げて今度こそその場から離れる。
「俺はお前のこと好きだけど」
後ろから聞こえてきた嘘か本当か分からないその言葉に、ドキッとしてしまったのは内緒。
──
次の番外編はノーマンとドンを書きます、お楽しみに！
↓作者から↓
星が赤く光りました…！
温かいコメントもいただいて、この夢小説を書いて良かったと感謝の気持ちでいっぱいです。
(返信できておらず大変申し訳ないです…)
これからも｢10歳の少女｣をどうぞよろしくお願い致します。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (
レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね！！！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます！女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます！ (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネック | 作成日時：2019年1月26日 0時
