《番外編》 ページ14
無事「やられた！」が終わりました。
番外編を書こうと思います…！
夢主はレイと木陰の下にいるみたいです。
ｰｰｰ
いつもは私も参加している鬼ごっこ。
今日は鬼のトーマが皆を追って行く姿を「頑張れ〜」と見送った。
私は参加していない。
『トーマ行っちゃったね』
「そうだな」
『……』
すぐに終わった会話。
レイは本から目を離さない。
『ねぇレイ』
「ん」
『こっち向いてよ、お話しよ？』
「このまんまでもできる」
『……今日鬼ごっこに参加するな、って言ったのレイじゃん』
そう、私が今日鬼ごっこに参加していないのにはある理由があるのだ。
いつも通り鬼ごっこをするつもりだった私に、レイは腕を掴んで「遊びの待ち時間暇なんだ、付き合え」と言って子供達から私を離したのである。
でも…！！
本人は私を隣に座らせたあと、ずーっとこの状態。
本を読みながらでもレイが暇だというなら、私はもっともっと暇なんだ。
『レイ』
「……」
『(あ、あれ……)』
少し話かけすぎたかな？と考える。
でもそうだとしたら絶対にレイは怒る。
彼は私の話しかける言葉をBGMにでもしているのだろうか。
もうこうなったら…！！
『レイ！！』
「っ！？」
私はレイの両頬に手を合わせて、無理矢理こちらを向かせる。強行手段だ。
レイは本を下に落とし、
一瞬驚いた顔を見せるがすぐいつもの顔を見せた。
『なんで私を鬼ごっこに参加させなかったの？』
「……」
『ちゃんと話してよ…！！』
「っ……おま」
あれ、なんでだろう。涙が出てくる。
さっきまで平気だったのに、なんで？
無視されたから？
なんで、なんで……。
すると突然、レイは自分自身の額と私の額を「コツン」と合わせる。
そして、耳まで真っ赤にさせてこう言うのだ。
「こうやってAと２人だけになりたかった。それが理由。だから今、この時間だけでもいい。
俺はお前の隣に座っていたい」
……と。
『はぁっ！？』
勢いよくレイから離れる。
そこには、耳に若干熱を残しつつもニヤニヤしながら私の反応を楽しむレイが。
瞬間、急激に顔全体が熱くなる。
「ハハッ、照れた照れた」
『れ、レイのバカ……！』
鬼ごっこに参加しなくても楽しいや。
これは、私がそう思ったある日の自由時間の話だ。
ｰｰｰ
余談ですが私の推しはフィルです。
でも皆大好きです…。
次回番外編はどうなるのか、お楽しみに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (
レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね！！！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます！女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます！ (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネック | 作成日時：2019年1月26日 0時
