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アウト【2】 ページ37

その2人の姿を見て、ノーマンは後ろにいるレイに「ほら」と声をかける。

初めはばつが悪そうに体を背けて黙っていたレイだったが、やがて正面に体を向け、目を逸らしながら口を開いた。



「あーもーいいよ!万一の場合は全部俺が何とかするから……俺も…色々悪かった。……ごめん」

「!!」



そう言うとドンは、破顔してレイを見つめた。
安心したんだろうな…とても嬉しそう。

そしてエマはもう一度ドンとギルダの前に立ち、改めて脱獄の協力をしてくれるかを聞く。



「もう嘘はナシ。だから…改めて聞かせて。しくじれば死ぬ。「外」は最悪鬼の世界。それでも一緒に逃げてくれる?」



緊張が走る。
ドンとギルダは目を合わせると、私達を向いて一点の曇りもない笑顔でこう言った。



「「当たり前だろ/でしょ!!」」

「俺達も信じてもらえるよう頑張る」

「だから協力させて」

「ありがとう…!」

『良かった…』



エマはギルダの手をギュッと握った。
私も安心して顔を綻ばせる。

するとドンは「そういえばお前らに1つ」と言い私の肩を掴んで3人の前に立たせた。

皆も私も何か分からずドンを見る。



「Aもきっと俺らと同じこと考えてたと思うんだ。まだAが協力者になってたかったとき辛そうな顔してたぞ」

「本当…!?」

『え、あ、いやそんなことは』

「嘘つけ。それに協力者になった後もエマ達はお前にスコアのこと調べさせなかったり、そういった危険なことさせてなかったろ」

「うっ……ごめんA…Aにも私辛い思いさせてたよね」



私のことなんか放っといても大丈夫なのに!
なんて少し思いつつも、ドンが言っているのは本当のことで、自分が何もできないザコなのが悔しかった。

モヤモヤを晴らすなら早いうちのほうがいいと思い、私は3人の顔を見て深呼吸をして口を開く。



『えっと…確かに私も、自分は”何もできないザコ”なのかな…って思って悔しかった……』

「A…」

『今までごめんなさい。でも、これからは頼ってほしい、私も信じてもらえるように頑張るから』



そこまで言うとエマは私に飛びついてきた。
ギルダも横から抱きしめてくれる。

ノーマンもレイも「ごめん」と言って私の頭を撫でた。……こんなに寄られてしまうとは。

ドンを見ると微笑んでくれていた。




「さぁ、次は「下見」の計画だ。早速だけど3人に仕事を頼みたい」

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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね!!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます!女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます! (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
- 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネック | 作成日時:2019年1月26日 0時

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