違和感と少年 ページ34
ザッザッ
何かを掘るような、そんな音が微かに聞こえてくる。
間違いない、この音を辿れば、【無限回廊】の主に会えるはずだ。
今晩だけで幽霊や妖怪なんかの類にかなり慣れてしまい、可愛げがなくなった私は先頭をきってそちらへ歩いていく。
……え？なに？
最初からないだろって？お前は死刑。
「…おっかしーな、こっちだと思ったんだけど」
お「まさかの瞬間移動系幽霊とか？っかー、勘弁してほしい」
追いかけんの大変じゃーん、と言いつつだらだら歩くおそ松を叱咤するトド松は、キョロキョロと辺りを見回しながら小さくおかしいなー、と呟いた。
おかしい？って、なにが？
「私は特におかしいと思わないけど…？ねぇ、おそ松」
お「うん、違和感なんてなにも」
ト「それがおかしいんだよ！」
こんな幽霊の巣窟みたいな場所にいて絶対に感じるはずの違和感が無いんだよ！？と言ったトド松。
…確かに、おかしい話だ。
慣れてしまったとはいえ、人間の中に備わっている危機察知能力と言うのは、そう簡単に拭えない。
それを一切感じない、ということは…。
「どこかに引き寄せられてる、とか…？」
ト「霊が？まさか、そんな話聞いたことないし…」
お「でも確かに、おかしなくらい空気が綺麗っつーか…」
可能性としては、七不思議は自分の領域内で最強になる。【無限回廊】は悪い霊じゃないとか…？
「でもやっぱりおかしいじゃない。まるで私達と【無限回廊】以外に
？「ふふ、やっぱりキミって賢いんだね」
「！！」
声のした方を反射的に見ると、そこに立っているのは小さな男の子。
やけに黒ずんで見える制服を見に纏い、ニヤリと赤い口を広げてこちらに笑みを浮かべる顔は、整っているんだろうが、どこか恐怖を覚える。
間違いない、これはもはや生きている人間ではない。
「あなたは誰？私達をここに閉じ込めたのはあなた？」
？「質問が多いなぁー。まあ良いよ、一つずつ答えてあげる。僕は
君達を学園に閉じ込めたのは僕だよ。
そう言って笑った灯火は、バッと腕を広げてニコッと人の良さそうな笑みを称えた。
灯火「キミたちには、僕の“願い”を叶えてほしいんだ」
お「願い…？」
ト「叶えられることなら、ねぇ、A」
「うん、叶えられることなら叶えてあげなくもないよね」
灯火「さっきから思ってたけど、キミたち緊張感が足りないんじゃない？」
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松々先輩(プロフ) - アクェッリアスさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！シリアスとギャグを共存させたい思いでがんばりました！中学歳の頃の拙い文章ですが、楽しめてもらって良かったです！ (2020年11月1日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
アクェッリアス - 好きなものが詰め込まれてて何回でも読んでます！(*'▽'*)シリアスとギャグが入った作品はあまりみないのですこすこのすこです！更新頑張ってください！初コメ失礼します！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: a816c3cac6 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - あいあむ、にゃんこ！さん» ありがとうございます！！夢主ちゃんの心情で口調が変わるので、そこら辺も含めて楽しんでいただければ幸いです…。細かいところまでありがとうございました！ (2020年10月7日 23時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
あいあむ、にゃんこ！ - 松々先輩さん» ふぁっ！？こんなに早くレスがくると思ってなかった…なるほど！それなら納得です！そこまで考えてなかったなぁ…ﾃﾍ☆((これからも読み続けます！ (2020年10月7日 22時) (レス) id: fd5841d6e1 (このIDを非表示/違反報告)
あいあむ、にゃんこ！ - ただ、途中の番外編に囚われてるのかなぁ…でも、番外編の前からだったしなぁ…なんて思った次第です！あ、なんでこの話したかと言うと、僕は前の口調の方が好きだったので、もしよければ次からでいいので元に戻していただけたらなぁ…と！ (2020年10月7日 22時) (レス) id: fd5841d6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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