本当の“鍵” ページ32
ガザゴソと倉庫内を探し始めて数十分ほど経っただろうか…鍵は見つからない。
そろそろ飽きてきたんだけどー。
ト「ちょっとA、そんなとこで座ってないでちゃんと探してよね」
「えー、私が探さなくてもみんな探せるってきっと」
お「仕事しろよ！！」
えっ、おそ松にだけは言われたくないんだけど！！
普段掃除サボってるくせに！(私もサボってるけど)
…それに、“鍵”が私たちの知ってる鍵の形をしているなんて決まってないじゃない？
もしかしたら、想像もできないものが鍵だったりするかもしれない。
鍵穴はしっかり鍵の形をしてたけど、鍵がその形をしているとは限らない。
「だからさ、ちょっと気になってたんだけど…」
そう言って、私は二人の手を止める。
二人は不思議そうに私を見て、その手を止めた。
お「えっ！？鍵が鍵の形をしてない！？」
「あくまで可能性の話ね。私の考えすぎかもしれない。だからそれも念頭において鍵探しを…」
ト「…でも、それが本当の話だとしたら僕らは今ここにいる理由がないんだよね」
時間の無駄かもしれない…と言うトド松の言葉が刺さる。
私たちがこうしてる間にも、幽霊や化け物はこの学校にはびこって十四松やチョロ松たちを襲っているかもしれないのに、一分一秒も無駄にはできない状況。
どうすればいいのかわからない。
私の説があっていると仮定して、今ここにいるのは時間の無駄かもしれない。
でもその鍵の形をしていない鍵がここにある可能性を考えるとすると…。
「…このまま、ここでしばらく探していた方が賢いかもしれないわね」
ト「…じゃあこうしよう。
お「それがいっちゃん手っ取り早いかもしんねーな」
それじゃあ各自探すこと！と言って奥の方へ行く。
さっき探したけど、もう一度。鍵が鍵の形をしていない可能性も踏んでここを探そう。
私たちが今探しているのは“音楽室”の鍵。
音楽室…ピアノ？あぁ、でも…他の楽器も。
「…！！トド松、この校舎の七不思議…なんだっけ」
ト「えー？確か…音楽室の七不思議は……鍵なんていらないはずなんだけど」
「今鍵を探してるのは私が布石のためにって言ったからでしょ？でも、さっき確かめたけどここから出る術がないのよ」
どう言うことだ、と言ったおそ松に向かって、そこの窓開けようとして、と言う。
ガタッと言う音。
おそ松が私を見る。
……ね？鍵、開かないでしょ。
「今私達が探してるのは【無限回廊】の鍵よ。まだ抜け出せてなかったの！」
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松々先輩(プロフ) - アクェッリアスさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！シリアスとギャグを共存させたい思いでがんばりました！中学歳の頃の拙い文章ですが、楽しめてもらって良かったです！ (2020年11月1日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
アクェッリアス - 好きなものが詰め込まれてて何回でも読んでます！(*'▽'*)シリアスとギャグが入った作品はあまりみないのですこすこのすこです！更新頑張ってください！初コメ失礼します！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: a816c3cac6 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - あいあむ、にゃんこ！さん» ありがとうございます！！夢主ちゃんの心情で口調が変わるので、そこら辺も含めて楽しんでいただければ幸いです…。細かいところまでありがとうございました！ (2020年10月7日 23時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
あいあむ、にゃんこ！ - 松々先輩さん» ふぁっ！？こんなに早くレスがくると思ってなかった…なるほど！それなら納得です！そこまで考えてなかったなぁ…ﾃﾍ☆((これからも読み続けます！ (2020年10月7日 22時) (レス) id: fd5841d6e1 (このIDを非表示/違反報告)
あいあむ、にゃんこ！ - ただ、途中の番外編に囚われてるのかなぁ…でも、番外編の前からだったしなぁ…なんて思った次第です！あ、なんでこの話したかと言うと、僕は前の口調の方が好きだったので、もしよければ次からでいいので元に戻していただけたらなぁ…と！ (2020年10月7日 22時) (レス) id: fd5841d6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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