君との距離

花びら20枚 ページ22

倒れたあとの記憶はない。

ただ、国見くんが呼びかけてくれた気がする…

なんて、ただの妄想だろうなぁ…

？｢ ほれ……ひょ…う……ア…ノン……あるね、 ｣

ん…？誰か、いる……？

ﾋｯ…氷枕……？あ、後頭部が痛い…

けど、冷たくて気持ちいい…

国見｢ 及川さんのサーブだからなぁ…

下手したら……記憶飛ぶ…か、？

なんてありえないか… ｣

え、まじか…？いや、私は覚えてる……うん…

そろそろ起きてあげよう…うん

A｢ んん…… ｣

国見｢ あ、起きた……、廊下で寝てるから、

びっくりした… ｣

さっきのふざけた独り言を言ってた

国見くんはいない…

A｢ えっ、と、おは、よう？

ごめんね、サーブ当たったあとのこと、

あんまり分かってない… ｣

国見｢ そっ、か…仕方ないね……

あの人のサーブ、強いし…あと、………… ｣

少し嫌そうな顔をしながらも

私の後頭部にサーブを当てた

茶髪の先輩のことを話してくれた

A｢ へー、そうなんだ… ｣

国見｢ うん、…てか、アンタもバレー部

入れば…？…見学の時にほかの女子と…

目が違ったし…？ ｣

唐突な言葉に私は耳を疑った…

この後、ビックリすることが

連続で起こるとは思わなかった

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