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「韓国に戻るつもりはないの？」
「世界で活躍出来たらとは思いますけど、住むのは日本がいいですね。」
2人きりになれたタイミングで、思い切ってAさんに聞いてみた。彼女が何の迷いもなく"世界で活躍出来たら"と答えてくれたことが、たまらなく嬉しい。
「もう一回、Aさんと踊りたいな。」
「川尻さんの方が全然上手ですよ。」
「Aさんは俺の憧れだったから。」
「私こそ、今の私の憧れは、みなさんです。」
本当に、夢みたいな話だ。もう一度彼女と一緒に踊るチャンスが訪れるかもしれないことも、彼女に憧れだと言われることも。
だけど今はそんな事に浸っている場合でもない。
「ところで、」
「河野さんと翔也くん、何かあったんですかね。」
俺も同じような問いかけをぶつけようと思っていた矢先のことで、俺は情けなくも「えっ」と声を漏らした。
「欲しいものが一緒なだけにしては、結構険悪ですよね。」
メンバー全員、何が理由で２人は仲違いしているのか、なんとなく気付いている。Aさんが誰から何を聞いているのかは知らないけど、この感じ、結構間抜けだ。
「Aさん、翔也と結構…仲良いよね。」
「…やっぱり、まずいですかね。仲良くしすぎですよね。」
「ううん、それは全然。翔也も嬉しそうだし。」
「欲しいものが分かればちょっとはマシになるのかなぁ、2人。」
この天然さも、彼女の良さなのかもしれないけど。事が事なだけに、早く決着を着けてしまいたいのが他のメンバーの望みだ。もちろん、Aさんの気持ちも、大切だけど。
「Aさん、2人のことは好き？」
「それ、翔也くんにも聞かれたんです。」
「…なんて答えたの？」
「翔也くんは好き。でも河野さんは、…好きではないけど、嫌いでもない。って、答えました。」
正直、驚いた。どちらかと言うと、僕らの目には翔也よりも純喜の方がAさんの視線を浴びている気がしたから。
「翔也は、何で好きなの？」
「同い年で、すごく懐いてくれるし、話しやすいです。それに、…パフォーマンスを褒めてくれて、嬉しかった。」
「じゃあ純喜は、何で好きじゃないの？」
しばらく考えた彼女は、徐に口を開く。
「好きじゃない、と言うか」
「嫌われたくないので、好きになりたくないです。」
嫌われたくない、なんて。
まるで、俺が彼女に対して抱く思いと同じみたいだ。
もし同じなら、Aさんの気持ちがはっきりするまで、あとは時間の…ふたりの、問題。
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ゆんこ(プロフ) - 最後あたりの翔也くんにとてもキュンキュンしました (2023年3月27日 21時) (
レス) id: a4539225cc (このIDを非表示/違反報告)
マツ子(プロフ) - ペンバタ。@くれふぁん所属さん» 教えていただきありがとうございます！早急に対応させていただきました。 (2022年10月19日 11時) (レス) id: 67e955b2fa (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタ。@くれふぁん所属(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラついてますよ！違反になってしまうので、外してくださいね。これからも応援してます…！ (2022年10月19日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツ子 | 作成日時：2022年10月18日 22時
