検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:36,117 hit

曲者登場!?の段 ページ8

小さな筒を伊作に掲げてAが微笑み、薬草を纏めて伊作に手渡す。

「わぁ…ありがとう!!」

「これでお礼になるか分かりませんが…。」

伊作は目を輝かせてAの手を握った。

「お礼も何も、充分だよ!こんなに良いものが手に入るなんて!」

「そ、そうですか?お役に立てたようで良かったです。」

その時、急に襖が開いた。

そこには乱太郎、きり丸と、少しぽっちゃりした黒髪の短髪を束ねた少年が立っていた。

「伊作先輩…?」

乱太郎が伊作を見ながら冷や汗を流している。

「あ、乱太郎!貴重な薬草が手に入ったよ!!」

「伊作先輩どういうことですか?」

伊作は乱太郎に近づくとAに三人を紹介した。

「Aちゃん、この3人は、後輩の乱太郎、きり丸、しんベヱだよ。」

三人は訳も分からずにとりあえずといった感じに頭を下げた。

「「「あ、どうもよろしくお願いします」」」

Aはそんな三人を微笑ましそうに眺め、正座して手をついて自己紹介した。

「どうも初めまして。僕は櫛名田Aです。よろしくお願いします。」

乱太郎がそう言えばと話し出した。

「Aさんはどうして男の人のフリをしているんですか?」

「「男のフリ?」」

きり丸としんベヱが目を丸くして乱太郎とAの顔を交互に見た。

「あぁ、それは…」

Aが口を開くと、どこかから悲鳴が聞こえた。

「うわあぁあ!どちら様ですか!?入門表にサインを〜!!」

その声にいち早く反応したのは乱太郎だった。

「この声は小松田さん!?」

乱太郎ときり丸としんベヱが走っていく。

「ガキを出せ!!」

男の怒鳴り声が聞こえる。

「まさか、もう追手が…!」

Aは広げた風呂敷の上から白い着物を掴み取った。

「もしかしてAちゃんを探してるの?」

先程掴み取った白い着物を懐に入れながら答える。

「はい。恐らくそうです。」

「Aちゃんは隠れて!」

伊作が医務室の襖を閉めてAを守ろうとする。

が、伊作が襖を閉めるより早くAが医務室を飛び出す。

声のする方へ走れば、男達が門を潜り抜け、今、正に敷地内で暴れようとしているのが見えた。

「…いけない!」

見れば先の悲鳴の声の主と見える青年が男に組み伏せられている。

乱太郎、きり丸、しんベヱや、他の生徒達がもう集まって男達に対峙する形となっていた。

「曲者!俺と勝負しろぉー!!」

束ねた髪が切りそろえられた短髪の青年が叫んでいる。

Aの後から伊作が駆けてくる。

曲者の正体の段→←お礼はどうする?の段



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:忍たま , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

駿河 - はるき (2023年2月21日 10時) (レス) @page2 id: d099db8a14 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月3日 23時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 小松田 女主てぇてぇ眺めておきたい、更新できたら、お願いします!(^^ω) (2023年1月24日 12時) (レス) @page34 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - はい!三次元のリア充は爆発させたくなりますwww私は腐ってますww多分。←ゆりなです。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 8f6b5d85cc (このIDを非表示/違反報告)
冷奴(プロフ) - ゆりなさん» 私は男女のリア充は爆発させたくなりますねwかと言って腐ってるわけでも無いのですが。多分w (2019年4月28日 11時) (レス) id: 97749a7a82 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:冷奴 | 作成日時:2019年1月12日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。