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男装の真相の段 ページ22

「Aさん…?」

Aさんに呼びかける。

「んー、ごめん。なんかあんまり鮮明に覚えてないんだけど、確か京都に着いたのが4年前の…夏かな。」

どうやらただ思い出してただけだったようだ。

「最初の1年は染め物屋で働いてた。で、その後1年渡し船の船頭して…。」

「え、船頭って、凄い力仕事じゃ…。」

何言ってんだこの人…。

「そうなんだよ。でも、待遇良かったから頑張った。」

「その時一体いくつだったんスか…?」

呆れながら答えた。

「確か10歳…くらい?」

「僕らと同い年じゃないですか!?」

「ははっ!そうなんだ!君たち10歳かぁ!」

Aさんは他人事のように笑い飛ばす。

「いや、Aさんそれ仕事務まりました!?」

「うん。」

この人まじかよ…。

Aさんって、俺が思ってるより大分ぶっ飛んでるみたいだ。

「で、問題はその後2年なんだよ。」

「え、まだ何かあるんすか…?」

「実は、船頭の仕事してた時に、ある人に誘われてさ。良い仕事を紹介されたって言うか…。」

「それ、怪しい仕事じゃないすか?」

「いやいや、そういうのじゃなくて。ちゃんと好待遇かつ楽しそうな仕事。あれなんて言うのかな、見世物小屋?雑技団?サーカス?」

「それやっぱまずいやつですよ!」

この人、ダメかもしれない…。

「だから、本当に大丈夫だったんだって。自分のやりたい演目だけやれば良かったし、生活も保証されてるし、みんな良い人でね。」

「…それで?」

納得いかなかったけどいちいち突っ込んでは話が進まない気がしたからもう流し続けることにした。

「誘ってくれたのはその見世物小屋を取り仕切る女将さんみたいな立場の人だったんだよ。『うちに来ないか』って話を持ちかけられて、それがまた美人のご婦人!!」

「はいはい。」

「僕はその人のこと(あね)さんって呼んでる。まぁいいや。で、船頭辞めてそっちに行ったのね。僕も最初はジャグリングとか皿回しとか、地味なのやってたけど、段々好奇心とか色々あって綱渡り始めて。」

「子供が…?」

「うん、やりたいって言ったらさせてくれた。」

「…軽いっすね。」

「どうやら姐さんは、僕のことをよっぽど気に入ってくれたみたいでね。そもそも誘ってくれた理由が、イケメンだったからなんだって。」

「なんスかその軟派(なんぱ)みたいなノリは。」

「男装の理由はそれ。」

「は?」

あ、そう言えば俺が男装してる理由聞いたんだった。

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駿河 - はるき (2023年2月21日 10時) (レス) @page2 id: d099db8a14 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月3日 23時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 小松田 女主てぇてぇ眺めておきたい、更新できたら、お願いします!(^^ω) (2023年1月24日 12時) (レス) @page34 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - はい!三次元のリア充は爆発させたくなりますwww私は腐ってますww多分。←ゆりなです。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 8f6b5d85cc (このIDを非表示/違反報告)
冷奴(プロフ) - ゆりなさん» 私は男女のリア充は爆発させたくなりますねwかと言って腐ってるわけでも無いのですが。多分w (2019年4月28日 11時) (レス) id: 97749a7a82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷奴 | 作成日時:2019年1月12日 17時

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