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木陰で昼寝の段 ページ20

きり丸side━━━━━━━━━━━━

あんなにからかわなくたっていいだろ…。

五年生の先輩達も、乱太郎もしんベヱも、呆気に取られてたじゃんか。

あれのどこが…!

どこが……。

…いや、イケメンだった。

照れちまったしなぁ、俺。

あんなとこに居られるわけねぇだろ。




俺は食堂を飛び出していつも三人で歩くように一人でぶらぶらと歩いていた。

「…昼寝でもするか。」

きっと俺が寝てれば二人も気づいて来るだろ。

いつもの木陰に行き、寝そべった。

昼寝しようと目を閉じる。

「…。」






「あぁ!!」

俺は叫んで飛び起きた。

寝れない。

全部あの人のせいだ…。

周りを見ても誰も居ないし。

…やっぱ寝るしかないか。

諦めて寝ることに集中しようと再び目を閉じた。





ん…?

足音がする。

誰だろう。

いつの間にか少し眠っちまってたみたいだ。

足音が俺の横で止まった。

「…乱太郎としんベヱか?」

眠い目を擦り起き上がる。

「残念、違うよ。」

「Aさん!?」

横にいたのはAさんだった。

「…またからかいに来たんすか?」

Aさんの方も見ずに無愛想に俺が答えると、少し笑った気配がした。

俺が顔を上げるとAさんは俺の横に座った。

「怒ってる?」

「…いいえ。」

「さっきはごめんね。」

「別に。」

ぶっきらぼうにそう答えると、Aさんが懐に手を入れた。

懐から何やら紙包みを出すと、俺の前に差し出す。

「なんすか?これ。」

俺が尋ねるとAさんは包みを開いて短く言った。

「お詫び。」

どうやら包みの中は焼き菓子だったようだ。

「これは美味しい自信があるよ。」

俺が一つ摘み口に入れると、Aさんが微笑んだ。

「…美味しいですけど。」

「そう、良かった。」

Aさんは紙包みを芝生の上に置くと、頭の後ろに手を回して女性にしては大胆に寝転がる。

こうして見ると本当にイケメンそのものだ。

女性に見える訳が無い。

「と言うか、さっきの豆乳鍋も美味しかったですよ。」

「ん。」

Aさんは目を閉じて、気だるげに答えた。

「…Aさんって、なんで男のフリしてるんすか?」

「知りたい?」

会話しているのか分からないほどに、その言葉は俺ではなく、どこか遠くに投げられたような気がした。

聞いちゃいけなかったかな…。

「いえ、別に嫌なら全然良いんですけど。」

何か話を逸らさないと。

一人考えていると、俺より先にAさんが口を開いた。

昔の話の段→←からかわないでの段



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駿河 - はるき (2023年2月21日 10時) (レス) @page2 id: d099db8a14 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月3日 23時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 小松田 女主てぇてぇ眺めておきたい、更新できたら、お願いします!(^^ω) (2023年1月24日 12時) (レス) @page34 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - はい!三次元のリア充は爆発させたくなりますwww私は腐ってますww多分。←ゆりなです。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 8f6b5d85cc (このIDを非表示/違反報告)
冷奴(プロフ) - ゆりなさん» 私は男女のリア充は爆発させたくなりますねwかと言って腐ってるわけでも無いのですが。多分w (2019年4月28日 11時) (レス) id: 97749a7a82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷奴 | 作成日時:2019年1月12日 17時

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