26話│向き合う ページ1
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ずっと思考が堂々巡りしている。あの場から早く逃げ出したくて信じる、なんて言ったが本当に信じてはいない。でも、彼は昔の彼女達とは違う。じゃあ、信じても……？そんな事が交互に浮かんでは消えてを繰り返す。
家に着いてからは母に顔が赤い、風邪でもひいたのか？と聞かれ恥ずかしさに追い打ちをかけてきた。
夜、早々にベッドの布団に包まり一切進まぬ脳内会議を再び開くが結果は変わらず。考えすぎていつの間にか寝てしまい、気付けば朝。友達に告白されたので恥ずかしくて学校行けません、なんて言えるわけもなく重い体を引きずり登校。
登校中にふと気付いたが、ここ最近悪かった体調が驚く程に回復している。詳しいことは分からないがとりあえずよかった。でも今は新たな問題に直面しているんだな……。
教室に着いてからは今日は来ないで……お願い！ととても失礼な事をお祈りしたが、神様は聞いてくれなかった。もう本当に拝んでやらない！次からは仏様にするから！
「おはよう！A！」
ど、どどどどうしよう。顔をまともに見れない。
『お、おはよう……松風君』
「なんで……横向いてるの？」
『そういう気分なの』
そういう気分、と言えば後ろに控えていた剣城君が吹き出した気がしたがそんな事はどうでもいい。
「メール送ったんだけど、見てくれた？」
松風君はそんなことを言ったが、メール？そんなものは来ていなかったはず。確認しようと前を向き携帯を取り出して確認するが、それらしきものはない。
「前向いてくれた！」
微笑んで言う彼。くーーー！！トラップか！！
『も、もうチャイム鳴るから教室戻れば？』
「うん、そうするよ。それじゃあねA！」
嵌められたことに少し怒り気味に言っても彼はニッコニコ。はぁ、とため息をつき前を向けば剣城君が笑いながら、お前も大変な奴に捕まったな、と。ホントだよ。……ん？お前も？
それにしても剣城君は、本格的に雷門サッカー部として試合に参加してからは雰囲気が柔らかくなったなぁ。やっぱり今までは無理に悪者を演じてたのかな。
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わたぐも(プロフ) - サッカーバカなだけじゃない天馬、めちゃいいです…！私もイナゴ書こうとしてるんですがマツリカさん本当に試合の描写が上手くて尊敬です…！ (2022年12月12日 4時) (
レス) @page25 id: ca594b6313 (このIDを非表示/違反報告)
きざみん - 応援しています！頑張ってください！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page21 id: 9835f2cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - ご自分のペースで頑張ってください！応援してます！！ (2021年12月20日 23時) (レス) @page21 id: e9bd362da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリカ | 作成日時：2021年12月2日 21時
