第四十一話 ページ10
Aside
夏「おはよう」
そこには、柊と寝たきりのあの羽の妖。
夏「具合は？」
柊「まだ動かないほうがいいようだ。名取はまだ調べにいってる」
私はｽﾄﾝと羽の妖の隣に座る。苦しいのか、うなされているのか。見ているとこっちまで苦しくなる
「ねぇ、痛いの痛いのとんでいけってやったら、治るかな」
治るといいなぁ
少ししか覚えてないけど、お母さんがやってくれてた気がするんだ。魔法のおまじないだって。
いや…違ったかな………他の親子がそれをやってるのを、私が見てるだけだったかな…
夏「ははっ…それはおまじないだから、確実にはよくならないよ。…でももしかしたら、Aのそれのおかげで、良くなるかもな」
にこりと夏目は笑ってくれたけど、柊がバシッとツッコむ
柊「第一そんなもので治ったら医者はいらんまろう」
「あ、確かに。そうだよね」
(じゃあ……何にもしてあげられないなぁ)
私は何をすれば、この子を治してあげられるんだろう。私は妖のこと。何も知らない
そこに、名取さんが帰って来た
夏「あ、名取さん…」
名「やぁ夏目、あ、今日はAちゃんもいるね。相変わらず美人だね………昨日は大丈夫だったかい？」
「はい。名取さんのおかげですね」
美人はスルーする。最近ではスルーする。という新しい技を身に付けた
そして、安心させようと、グッと親指をつき出す
名「そうか、ならよかったけど…」
「名取さんこそ、大丈夫ですか？ちゃんと夜は寝たほうがいいですよ」
名「平気さ、寝不足ごときで私の笑顔が陰ることはないから、安心してくれ」
謎に周りをキラキラさせ、そういった名取さん。どう反応するのが正解？
夏「完全に発言が徹夜明けのおかしなテンションじゃないですか」
斑「そうか？いつも通りの発言にきこえるぞ」
そう言い、二人は突っ込んだ
(あ、真に受けなくて良かったんだ…)
何だか、まだ名取さんには慣れない
名「よし、じゃあ行くか。Aちゃんも、手伝ってくれるかい？」
「はい！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
名「この辺で調べてみたんだけど、ほら、これが妖が襲われた場所なんだけど」
「繋ぐと線になる＿＿」
襲われ始めたところからみると、どうやら西から東へ向かって襲っていっているようだ。
(一体何をするための術なんだろう…)
名「そう。それで、そのスタート地点となった辺りにいってみようと思う」
そう言い、三人と一匹で向かったその場所は＿＿_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
穴(プロフ) - ゆきさん» 初めまして！コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります！ (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：穴 | 作成日時：2020年8月16日 13時
