第四十話 ページ9
Aside
でもどうやってあの場所がわかったんだろうか…
夏「実はそのとき、名取さんが来てくれて…Aのことを言ったら、紙人形を飛ばして、見つけてくれたんだ。そのあとは、先生が運んでくれたよ…」
(そうか……名取さんが……じゃあ、あの夢は。先生に乗せてもらってたから?)
夏「ほんとう、心配したんだ……」
そこまで言い切ると、うつむく夏目。
あぁ、またその顔だ。どうして、そんな顔するんだ
夏「ごめん。……おれ、何もできなくて…。助けてやれなくて…。やっぱり、一緒に聞き込みをするべきだったよな…」
グッ。と夏目の拳に力が入っているのがわかる。
そんなことない。私が弱いのがいけなかったんだ。弱いのが
自分の身なんて、自分で守れて当たり前なんだ。
「夏目は、何も悪くない。
夏目は、笑ってないとダメ。
そんな顔……しないで」
しないで。
……でも、そんな顔させてるのは、私かぁ……
うつむく夏目と目線をあわせ、強くそう言ったが。それでもまだ顔を歪めたままの夏目。
むにぃとほっぽへたをつまんで、無理やり笑顔を作る。すると、夏目がふっ。て笑ってくれた
夏「はは……Aは強引だなぁ…」
眉は、八の字のままだったけど、私もにこりと笑って見せる
夏「大丈夫だったか?的場さんに、捕まったんだよな……何も怪我はないか?」
「うん、まぁね」
言ってなんになる。
夏目を心配させるだけだ。それに、別に大したことなんてされてない。誤解されちゃってだけ。言わなくてもいいこと
夏「そうか。ならいいけど……本当に大丈夫なんだろうな?」
言わなくちゃいけないことは
「大丈夫。夏目が早く気づいてくれたお陰だよ、有り難う」
そのあと、一通りの朝の支度を済ませて、夏目に昨日あったことを聞いた。そして、夏目の言っていた少し古いおんぼろ社に向かった
どうやら昨日あの場所で、羽の妖が襲われていたらしい。
それを助けたが、逆に助けてもらい、ここに落ちてきたらしい。原因はにゃんこ先生の重さ、と、名取さんの紙人形だ。
先生は、“私が重かったせいではない!”
とかなんとか言ってるらしいけど
羽の妖は、怪我をおっているらしく、その社で休ませてやることになったそうだ。それと、名取さんとは合流して、協力してもらうことに。
名取さんと会うのは、これで三度目ぐらいだ
今日もキラキラしてるのかな
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穴(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年8月16日 13時