検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:31,766 hit

第四十話 ページ9

Aside

でもどうやってあの場所がわかったんだろうか…

夏「実はそのとき、名取さんが来てくれて…Aのことを言ったら、紙人形を飛ばして、見つけてくれたんだ。そのあとは、先生が運んでくれたよ…」

(そうか……名取さんが……じゃあ、あの夢は。先生に乗せてもらってたから?)

夏「ほんとう、心配したんだ……」

そこまで言い切ると、うつむく夏目。

あぁ、またその顔だ。どうして、そんな顔するんだ

夏「ごめん。……おれ、何もできなくて…。助けてやれなくて…。やっぱり、一緒に聞き込みをするべきだったよな…」

グッ。と夏目の拳に力が入っているのがわかる。

そんなことない。私が弱いのがいけなかったんだ。弱いのが
自分の身なんて、自分で守れて当たり前なんだ。

「夏目は、何も悪くない。
夏目は、笑ってないとダメ。
そんな顔……しないで」

しないで。
……でも、そんな顔させてるのは、私かぁ……

うつむく夏目と目線をあわせ、強くそう言ったが。それでもまだ顔を歪めたままの夏目。

むにぃとほっぽへたをつまんで、無理やり笑顔を作る。すると、夏目がふっ。て笑ってくれた

夏「はは……Aは強引だなぁ…」

眉は、八の字のままだったけど、私もにこりと笑って見せる

夏「大丈夫だったか?的場さんに、捕まったんだよな……何も怪我はないか?」

「うん、まぁね」

言ってなんになる。
夏目を心配させるだけだ。それに、別に大したことなんてされてない。誤解されちゃってだけ。言わなくてもいいこと

夏「そうか。ならいいけど……本当に大丈夫なんだろうな?」

言わなくちゃいけないことは

「大丈夫。夏目が早く気づいてくれたお陰だよ、有り難う」




そのあと、一通りの朝の支度を済ませて、夏目に昨日あったことを聞いた。そして、夏目の言っていた少し古いおんぼろ社に向かった
どうやら昨日あの場所で、羽の妖が襲われていたらしい。
それを助けたが、逆に助けてもらい、ここに落ちてきたらしい。原因はにゃんこ先生の重さ、と、名取さんの紙人形だ。

先生は、“私が重かったせいではない!”
とかなんとか言ってるらしいけど

羽の妖は、怪我をおっているらしく、その社で休ませてやることになったそうだ。それと、名取さんとは合流して、協力してもらうことに。

名取さんと会うのは、これで三度目ぐらいだ

今日もキラキラしてるのかな

第四十一話→←第三十九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月16日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。