第五十話(後編) ページ21
的場side
見事、祓う事に成功し、妖は消えた。
彼女に視線を移すと。やはり祓いやかなにかだろうか、疲れている様子はみせているものの、堂々とした立ち姿だ。
そして天を見つめている
先ほどのそれを目にした
少しの高揚感と確信
彼女は、使える
彼女は封印などという生ぬるい方法ではなく、祓う道を選らんだ。素晴らしい
的「お見事でしたね。まさか、呪文を唱えて祓うとは。でもそれが正しい。貴女は正しい。私もそうしたでしょうから。要らない妖に手間などかけず、消してしまえばいい」
面白い
益々面白い。
やはり彼女は只者ではない。
他の祓い屋の者だとしても、引き抜いてしまおう。あれ程の力を持っていながら、これまで無名とは。
欲しい
外に止めてあった車に乗り込み、町を離れる。
的「あぁ、結局なを聞き忘れてしまったな」
七「はぁ……それはそれは。夏目貴志ですよ。あの夏目レイコの孫らしいですよ」
的「孫ですか……それは面白い」
それなら、あの妖力の強さにも頷ける。だがあの女はそれをも上回っている。一体どういうことなのか。それ以上のステータスが?
そういえば、七瀬に調べるよう言ってはおいたが………仕事が速い彼女なら
的「七瀬。あの女について調べておいてくれましたね?」
七「えぇ、言われた通りに調べておいたよ。だが情報は少ないよ。何しろ時間もなくてね。もう少し時間をかけて調べるよ」
的「それはありがたい。名前は?」
七「あまり聞いたことのない名だったよ。確か、東明A……っていう名だったよ。高校一年生のね」
的「ほう、東明。ですか」
それを聞き、私は静かに笑みを溢した
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穴(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年8月16日 13時