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第三十四話 ページ3

Aside

_____________

胸の辺りがざわざわする。
意識が浮上してきている筈なのに目が開かない。いや、目を開けているつもりなのに、視界は真っ暗なままだ。
それに、ズキズキと頭も痛いし、身動きもとれない

(…………)

そして、腕や手首には、縄のような、少しざらっとした感触。背中で一つにまとめられている
(これって…拘束されてる?)

けど、目が開かないのは何故?何度も瞬きしているはずなのに。手で触れれば何が邪魔しているのか分かるのに……。
どうにかしてとれないかと身をよじるも、うまくとけない

きつく縛られているようで、全く持ってとれる気配はない。それに、どうやら壁か何かと繋がれてあるらしく、前につんのめってもピンと縄が張るばかりで立ち上がることもできない

羽織と面も取られているようだ。取り返さなくてはならないという逃げる他に手間が増えた。

どうしたものかと、逃げるのを諦め、胡座をかく。
(というより、ここはどこ?)
さっきから自分の状態のことばかりで、周りの状態を知ろうとしなかった。
床……は冷たいし、いつのまにか裸足にされているせいか、感触まで伝わってくる。石か何かのような…。でも、空気はひんやりしていて外ではないことが分かる。
それに外の音や気配が一切聞こえないし分からない。

(もしかして、地下牢とか?…)

てことはあのまま私はあの男に捕まったってことか…何をされるか分からない。

(どうにかしてここからでよう…)
何か鋭いものでもあれば…
足う範囲で足を伸ばして探してみるけど、それらしき物はとくにない

(でも、何で捕まらないといけないんだ__!!)

その時、遠くから、微かだが足音のようなものが聞こえる。目が見えず、聴覚が敏感になって、少しの音でもよく聞こえてくる。

(足音は…一つか…)

そしてその足音は前方まで来ると、ピタリと止まり、何かの鍵を開けるようなガチャリという音がした。扉を開けたのか、木の軋む音。
何かが中にはいってきた

??「予想以上に早いお目覚めですね」

急に頭上から声が降ってきた。どうやら入ってきたのはあの男で。以前と変わらない声色。こんなことをしてるっていうのに

見えないが、声のした方を見上げ、睨み付ける

??「鋭い目ですね。見えていないでしょうに。
余程うちに恨みでもあるんでしょうか」

やはり……これは目隠しされて目が見えないんじゃなくて、視覚を何かの術で奪われてるのか…

「何故目に?」

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(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月16日 13時

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