検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:31,763 hit

第四十五話 ページ14

Aside

[なんだか、夏目が心配だな……早く戻ろう]

だが戻ってきたとき_

名「あっ、しまった。護符を張っておいたのに、君が出るとき、破ったな」

そう言って名取さんは先生をにらむ
見ると、扉に確かに札のようなものが張ってあるが、縦にちぎられてしまっている

斑「むむ。それで戸が固かったのか」

名「何してくれてるんだ猫ちゃん、何か来てたらどうする」
斑「ニャンコに破られるようなちんけな護符を張るお前が悪い(`´)」

(あぁもう……また始まった)
私はもう構ってられなくて、その扉を開ける

「あ__いない」

真っ先に目にはいったのは、部屋の窓で、開けっぱなしでカーテンが揺れ、水が部屋の内側は水浸しになっている

(((明らかに何か来た!!)))

色々扉を開けて名前を呼んでみるが、返事はない

斑「まずいな__連れていかれたか」

__________


私達はすぐさま宿を飛び出し、あの女の走っていっていた南へと向かう。名取さん曰く、チラッとしか見えなかったが、あの女は、腕のある術師で同業だったらしい

草むらの中をかきわけ、走っていると、だんだんと悪い気が濃くなっていき、ザワザワが止まらない。

きっとこの先だ
この先で何かの儀式が__

その時、すぐ近くで悲鳴のようなものが聞こえ
「この穴か?!」

地面から気が漏れている穴を見つけた。名取さんの方を見ると、コクりと頷いた

二人が先に飛び降り、私が最後に飛び降り、奥へ進むと

「夏目!名取さん!」

その奥で、名取さんの背中が見え、追い付くと、一人の女がいた。
(あの時の___)

つまり、妖を作って襲わせていたのは、この人…?
(的場さんではなかった___?!)

名「彼女の式が的場の妖に食われたことがあって__以来、引退したときいている」

名取さんは前をにらみつつ、そう説明してくれる。すると、今度は女か間喋り始め、ランプを手に取った

女「…血を集めているのは私だ。的場を、あの男を食ってくれるような妖を目覚めさせるためにね」

そしてその明かりが照らした先には……

(でかい_)

何やらお札の張ってある大きな縄で封印されている、巨大な妖。だが動いていない。よく見ると、岩に顔が埋まっている_
(この人は、こいつの封印を解くために?……)

足元を見ると、地面には既に目覚めの陣が書かれており、近くには壺が。おそらくあの壺の中には、妖たちの血が入っているはずだ。

第四十六話→←第四十四話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月16日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。