第三十三話 ページ2
Aside
??「うわああぁぁ」
(絶対夏目だ__!!)
叫び声は近く、それに騒がしい。
(この藪を抜けた先?_)
だが、その藪を抜けた先には、何もいない
(あれ?…………)
誰もおらず、突風が吹いたあとのように、草木が揺れているだけだった。
そして、辺りを見回せば、左手に、見覚えのある姿
??「おや貴女まで。もしやお前はあの男の子の子分ということか?」
そこには、昨日のあの男とあの妖。
今日もその人は綺麗で、思わず見とれてしまうほどだ。だがその瞳は、今日も冷たい
男の言う男の子ってもしかして、夏目のことかな?でも私は子分じゃなくて
私と夏目はそんなのじゃなくて…
「あの人と私は友達だよ。子分とかそんなんじゃない」
言ってハッとしたが、これは私と夏目が知り合いだと言うことを自ら明かしたようなものだ
「間違えた。近所の餓鬼」
適当に嘘をついてみた
いやどう考えても遅い
??「まぁいい。どちらにせよ少し話を聞きたいのでね」
その男は表情を崩すことなく私にそう言った。
私はまた何かされるのかと一歩後ずさったとき_ガサッ
その男の後ろの藪から昨日の妖が飛び出し、こちらにてを伸ばしてくる。捕まえようとしてきてるみたいだけど
相変わらず単調だ。
もう一度枝でも折って殴ってやろうかと思ったけど近くに枝がない。
仕方がないから、見おう見まねで…
とりあえず、飛んでくる妖と向き合う
??「……」
そしてもう少しで妖の手が私の羽織をつかむ……その瞬間。ガシッと私は妖の腕を掴みそのまま後ろへ投げ倒す!!
思った以上にその妖は軽く、投げ倒されのひだと思いきや
「ッ!?」
(しまった!_)
??「お見事と言いたいが今日は残念だったな」
投げ倒した先には先ほどまで男の隣にいたはずのもう一匹の妖が待ち受けていて…(いつのまにっ)
とっさに受け身をとり、頭が殴られるのを回避したが
「グッ……」
ダメージは大きく、距離をとろうとするも、のびていたはずの妖に足をつかまれ、そのまま目の前の妖がもう一方の手で殴る_!!
ガッ!!___
足をつかまれ体制を崩していた私は避けることができず、そのまま妖の手加減なしの拳が頭を直撃した脳がぐらぐらと揺れる感化がして、スローモーションのような感じでゆっくりと倒れこむ。視界が揺れ、地面へと移り変わる途中。
あの男の子唇が妖しくつり上がっているのを見た。
(あーぁ…どうしようか…)
頭では危機感を感じながらも体を動かせない
??「連れていけ」
視界が真っ暗になった中、その男の低く有無を言わせない声だけが聞こえた気がした
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穴(プロフ) - ゆきさん» 初めまして!コメント、ありがとーございますっ。面白いっていっていただけて嬉しいです。更新がんばります! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 53fc0a995b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!最近読み始めたんですけど、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 479321255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年8月16日 13時