WRITER 2 【テニプリ/立海】

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私はテニプリのことに加え、柳さんにゆっきーちゃんたちのことも話すことにした。




これも柳さんの助言の内だった。本編ばかりではなく、周りも見てみたらどうか、と。




「万が一本編がどう足掻いても変えられないというなら、視野を広げてみるといい。周りの影響があれば、自ずと本編も変わるかもしれないぞ」





柳さんの言葉は、的を得ていた。さすが参謀、頭がよろしい。




思えば、もうそろそろ海原祭もある。……話通りなら、平ちゃんが真田に告白する頃だ。




そのことも含め話し終えると、柳さんはふーむと声を漏らした。




「真平が弦一郎に告白……か。今の状態では少々無理があるな。話通りにすると言うなら、まずは精市からあいつを引き離さねば」




「でも、平ちゃんが応じてくれるかどうか……」




「それを俺たちでどうにかするんだろう。ちなみに、海原祭では俺たちはどんな出し物をしていた？ 」




「シンデレラです。幸村が監督で、真田が王子やって……あ、柳さんは従者役でした。主役は赤也です」





男がシンデレラか、と柳さんはぷっと小さく吹き出した。……まあ、言われれば笑うわな。





「ではまず出し物にシンデレラを持ってくる……というところから始めるか」




「はい、でも……」




シンデレラは、立海だけの力じゃ話通りにはできない。




だってあの話には、リョーマくんと桃ちゃんが必要不可欠なんだから。

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