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「絶対ブスだよ。力は並みのくせに顔は隠して自分に酔ってるタイプいるよね。女の呪術師は特に。」
「見てもないのに決めつけるのは良くないよ。目元を隠す呪術師は大勢いる。お前だってサングラス付けてるじゃないか。」
教室に帰ってきた3人の話題は先ほど担任と話していた4年の先輩
大きな黒いフードのせいで顔は見えなかった彼女を
五条は不細工に違いないと散々貶している
去年は任務で海外にいる3年が1人いると噂になっていた
実際交流会には彼女の代わりに五条が1年生だが参加している
高専では4年にもなるとほとんど授業はなく毎日が任務漬けだ
なかなか見ないレアキャラを見つけたかのように
珍しく他人を話題に上げて盛り上がっていた
「俺のはそういうのじゃないし、顔も力も最高にいい。」
「気になるんだろ。認めろよ。小学生じゃないんだ。」
ブスだ陰キャだと貶しているが
事実、五条が術式も実力も名前さえも知らない
1度見かけたくらいの人の話をここまで引きずるのは珍しい
「ブスはタイプじゃねえよ。だいたい何でお前ら何も感じてないわけ?花粉症かよ。」
まだ匂いがどうのと言っている五条を無視して
同中の先輩だという硝子に体を向ける夏油
唯一先輩の顔を知っているのは彼女だけだ
「硝子、先輩が映った写真ない?」
「この携帯には入ってない。」
「どんな人なんだい?」
「美人だよ。うちの中学では1番モテてた。…でも、めっちゃ軽い。」
「軽い?」
「あんま人に執着なくて、誰かと付き合ってるの見たことない。」
「へぇ…。お前に似てるね、悟。」
「冗談だろ。」
舌を出して心底不快そうな声を上げる五条
まだもう少し煽ってやりたかったが担任が入ってきたことで
途中だがこの話題も打ち切られた
ぜひ次はフードの中の顔を拝見したいと思いながら
午後の演習の説明に真面目に耳を傾けた
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楓(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:縞 | 作成日時:2020年4月11日 13時