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貴方side


人質が2人、戦闘不能が1人。


死亡が1人。


動けるのは私だけ、戦況はもう殆ど覆せることはないだろう、それでも鳥山さんは市街地の人々の救出や援助に向かっている。


私は私のすべきことをしなければならない、疲れや痛みを超越して、真面に撃ち合える様になった私はDOPPELこと聖さんに恐れられていた。


「な、なんで、もう限界なハズなのに、」


「限界だよ、既に、」


「くそっ、何でだ、でも持ちこたえれば俺の勝ち……!!」


その前に倒してやらなきゃ、この塔を起動させてなるものか。


ぱっくり割れた筈の傷からは確かに血は流れているし、たっくんとの激戦で付けられた瓦礫による打撲、地雷、その他の血痕も、確かに彼を疲弊させていた。


後1時間もない、1時間で本当に倒せるのか!?


そんなことを考えてくるとやっぱり攻撃が降ってくる、避けると、瓦礫で躓いてしまった。


「しまっ」


「これで、俺の勝ち……!!」


刀が片手から滑り落ちる、振り下ろされる拳を前に受身を取ろうとすると、どこからともなく銃声。


目の前で飛ぶ血潮


撃たれたのはDOPPELだった。


「巴さん!!」


「バーボン、ジン、くそっ」


「っ、助かるッ!!」


滑り落ちた刀をもう一度持ち直して腹部へ貫通させる、上へと切り裂こうとすると、刀身をなんと素手で掴んでそれを阻止した。


「このっ、」


「あ、はは、」


もうこれで俺の勝ちだ。


彼に軽くデコピンされた。


何が起きたのか分からなかった、目の前には瓦礫と天井とでボロボロのそれ。


「ロブロイッ!!」


「なに、を、」


「寿命だよ、君は多くの人を助け過ぎたんだ」


奪っておいて正解だったと、つまりこれはたっくんから奪った能力。


「寿命が残り3分になるとね、転生者は皆そうなる、体が事切れたように動かなくなる。


魂との親和性が急激に下がるんだ。


元々この体たちは産まれてこれるはずのない体だからね」


「……」


それは、私はもう動けないことを示唆していた。

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 517さん» 517様、閲覧及びコメントありがとうございます!長かったでしょう(苦笑)そう言って頂けるととてもありがたいです。更新は停滞気味ですが気長に待って頂けると嬉しいです! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
517(プロフ) - とっても面白くて最新話まで一気に読み進めちゃいました! (2021年3月31日 1時) (レス) id: a380db26d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はい。楽しみにしてます。 (2020年10月17日 8時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ひかりさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!SCPご存知の方中々いらっしゃらないですよね……。SCPで何か書けたらいいなぁと思っています(笑)改めて、ありがとうございました! (2020年10月16日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - こんなところでSCPを嗜んでいる人に出逢えるとは思ってもいなかった (2020年10月16日 22時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2020年3月31日 9時

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