292 温情 ページ4
新幹線に乗り込んで少し経てば、新幹線の窓には絶景が映し出されていた。
蘭さんはそれを目をキラキラさせて見ていた、心做しか工藤氏の顔も暖かそうに思える。
「そうだった、巴ちゃんは如何して長野に?」
「んー、プライベート?
戸隠神社の鏡池に行くんです」
「鏡池って、確かに異世界に繋がってるとか無いとかの」
「そうそう、それです」
私はそれを調べに来たんですよ、と言うと斜め前に座る工藤氏は怪訝そうに私を見やった。
神社巡りが好きなことを言うと、彼女は私もそういった旅行に行ってみたいと言い出す、顔は少し赤かった。
ちょっとした悪戯心で彼女等を揶揄ってみた。
「蘭さんは想い人が居るのです?」
「ちょっ、なっ!」
「あはは、顔真っ赤」
「巴ちゃん揶揄わないでよー!!」
「だって誰かと行きたそうな顔してましたし」
「もー……」
紅潮させた顔を両手で覆った、隣に座る工藤氏でさえも顔を赤くさせている。
毛利先生が異変に気付いた様だ、不思議そうに蘭さんを見た。
「おい蘭、如何したんだ?」
「如何やら少し暑そうですね?」
「巴ちゃん!!」
更に顔を赤く染め上げる、私は少し羨ましく見ていた。
「巴さん、いい加減にしてあげよ……?」
「あはは、うん、そうだね」
彼にジト目で止められる、気付けば80分ちょっと経っており、目的地への長野へは何も起きずに、怖い思いすらせずに行くことが出来た。
295人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時