夢に彷徨う 【名探偵コナン】

291 道連 ページ3

「コナン君から話は聞いてます、本の話を沢山させてくれる方が居るって！


私帝丹高校2年の、毛利蘭と言います！」


「ええ、江戸川君より伺っています。


藤原巴と言います、宜しくお願いします。


敬語無しにしていいですよ、実際私の方が年下なので」


そう言うと私と工藤氏以外の2人がフリーズする、簡単に言うならとても驚かれた、隣で話を聞いていた毛利先生も凄い形相だ。


「凄い大人びて見える！！」


「あはは、どうも」


「巴さんはアメリカで大学飛び級して卒業済みなんだよー！！」


「ちょっ、少年」


「凄い！！是非仲良くしたい！！


勉強出来るなら、数学を教えて欲しいなー……」


実はとても苦手なんです、と魂が抜けそうな彼女は零す、私も前世はそうだったよ。


そんな会話を工藤氏は目を逸らして見ていた。


「構いませんよ、私に出来ることなら」


「ねぇ、巴ちゃんって呼んでもいい！？」


「大丈夫ですよ、私は蘭さんと呼びますね」


「呼び捨てでいいのに！」


と言われると斜め横が何やらソワソワしていた、咳払いが聞こえたので目を向けると、金ピカの名刺を持った毛利先生が居た。


「コホンッ、私毛利小五郎と申します」


「眠りの小五郎の、毛利先生ですよね、彼から凄いお方だと伺っております」


毛利先生と道中ご一緒出来るなんてとても嬉しいです、本日は宜しくお願いします、と伝えると、


「いやー、そんなことはー！」


と、頭を掻いて中々ご機嫌そうだった。

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