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311 十年 ページ23

「10年、前……!!?」


「嗚呼、10年だ。


彼女は自らを犠牲にして、父の為、捜査の前線に立った」


いや、もしかしたら俺がそうさせたのかもしれん、と零す彼に何故だと問い掛けた。


「正直史軍については諦めてたよ。


語弊があるかもしれないが、どんな犠牲を払っても捕まえたかったのは事実だ。


だがね、当時は人手も足りなければ逸材だって居なかった」


そんな中現れた期待の新人、ホープ、当時は色んな呼び方があったね、と、彼は昔を懐かしむ様に記憶を馳せている。


俺はそんな物語の様な話に興味と関心を寄せた。


「梶木と多々良は、2人は凄かったよ。


無理だと思われた事件だって早々と解決していくもんだから、こっちは頼るしか無くてね」


「へぇ…………」


「でもね、史軍は別だ。


あれは凶悪なテロ組織、黒の組織程大きくは無いが、……。


変な所、凶悪さで言えばあっちの方が勝っていたね」


「そんな組織を、たった4人で」


嗚呼、そうだ。


「いや、うん、そうだね。


2人じゃ決して出来なかったよ、だから俺は賭けに出ることにしたんだ」


「賭け、ですか」


「あの梶木のことだ。


秘策を用意しているだろう、そう思った俺は、協力者の申請の際に、条件も何も無しにOKを出したんだ」


条件?


俺はピンと来なかった、条件とは何だろうか。


「俺は許したんだよ。


協力者を筆頭に、独断で捜査を続けることも」


そしたら当たり、見事梶木親子は史軍壊滅を果たした、でもその代わりに、多々良が死んでしまった。

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時

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