華を契る 【名探偵コナン】

255 回答 ページ15

『眞島伸之、35歳、昔は飲食店などでアルバイトを転々として生活していた。


今までは捜査2課が追っていたが、彼が連続殺人を犯してしまった為、1課にも捜査命令が出た。


ここまでは大丈夫？』


「うん、其処までは」


『おけです、じゃあ次』


彼女の口から出てくる数々の情報に感嘆しながらも、俺達は頭を抱える。


話を纏めると、彼の大学の友人が今では暴力団の幹部らしく、背後にあるその暴力団を潰さないと其奴だけ捕まえても意味が無い、ということだった。


てことは、殺人は彼1人が行っていないということ、道理で何も出て来なかった訳である。


「それは本当だろうな」


『何だ、松田さんも居たんですか……』


「ごめんね寝てるところ起こしちゃって」


俺がそう言うと、彼女はむすりとした声で、


『もう…………名前は琴平組、4課が追っていたもう1つの案件が偶然の一致を見た訳です』


「まじか」


彼女の敬語を注意しようと思ったが、思っていたより重大過ぎてそんな気も起きなかった。


『手を引くなら今ですよ、最もそんな心算は無さそうなので、今すぐ合同捜査本部を立ち上げた方が宜しいかと』


「うわぁ……その情報は何処を調べたら出てくる？」


『大学で彼のことを調べたら多分出て来ますよ。


日頃の行いが悪かったんでしょうね、普通に聞けば出てきますよ』


一応長官にも伝えるからそっちを探して来いと言われたので感謝の念を押しながら電話を切る、伊達が何もんだよと言ったので、俺は、


「警察庁長官の非公式の部下(義娘さん)」


と言うと、伊達は納得した様に笑った。

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