きっとまた逢える 4 (ページ7)

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120 どっちに＊S＊ページ7

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マ「ううん、私はさっきまでAと飲んでたの。ヒカリは奥で合コン中なんだって。…彼女も一緒に。笑」

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そう言って、Aにそっくりの彼女をチラリと見る。

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翔「へぇ…ヒカリちゃん、合コンなんてしてんだ。笑

っていうか、え。Aもいたの？ここに？」

ヒ「はい。私もカナちゃんとは今日ここで初めて会ったんだけど、すっごくAさんに似てたからびっくりしちゃって。

トイレから出て来たら偶然Aさんとマキさんがいたから、カナちゃん連れて来ちゃったんです。

Aさんは職場の人に呼び出されたみたいで、ついさっき、先に帰ったんですけど」

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翔「マジか…あっぶねぇ…」

小声で呟いた俺の声を、マキさんは聞き逃さなかった。

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マ「ん？何がアブナいの？」

翔「あ、いや」

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俺はごまかそうとしたけど。

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タイミング悪く今頃店に入ってきたユウイチが、俺達に目を留める。

そして、マキさんやヒカリちゃんを見て首を傾げた。

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マ「なるほど。そういうこと」

ヒ「え、どういうことですか？」

マ「いいから。あんた達もそろそろ奥に戻りなさい。待ってる男の子もいないことはないでしょ。私も今日はもう帰るから」

ヒ「え。マキさん帰っちゃうんですか」

マ「私達がいたら話したいことも話せないでしょ。ほらほら早く」

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マキさんに追い立てられて、ヒカリちゃんと、Aにそっくりのカナちゃんとやらは奥の個室へと戻って行った。

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戻り際。

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カナちゃんが俺を見つめて少しはにかんで微笑み、頭を下げた、ただそれだけの仕草が。

なぜか印象的で、目に焼き付いた。

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似てるな、と思った。

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似てる？

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Aに？

それとも、過去の記憶の中の彼女に？

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ユ「櫻井くん、待たせて悪かったね」

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ユウイチは波立つ俺の気持ちなんて知る由もなく、にこやかに俺に近づいて来た。