3 愚かなオダマキ ページ5
私は目が覚めた。
A「ここは…」
私はベッドで寝ていた。
じいや「体調は大丈夫ですか？」
みるとここは私の家だ。
窓を見ると雨が降っている。
じいや「この方、グラジオ様が
私を探してくれたのでございます」
隣を見るとぶつかったときの黒い少年が
心配そうに私を見ていた。
グラジオ「ご、ごめんｎ…
A「…っ！」
私は毛布の中に隠れた。
それもそのはず…
じいや「お嬢様は9年間の間、
私以外の人を見たことがないのです
グラジオ「そうか…」
A「ごめん…なさい…」
グラジオ「俺はグラジオ…
孤独を埋めるために旅をしている
A「孤独…？なにそれ」
私は ぼそっと呟いた。
グラジオさんは私を無視(気づいてないだけ)
その変わり私の目を見つめ
グラジオ「お前…寂しそうな目をしている。
でもどこか強くて優しいな 」
A「目って見分けつくのかよ…」
そう呟くがまたもや無視(本当に気づいてない
グラジオさんはもっと私に近づいてきて
グラジオ「俺の目に似ている…」
とか言ってきたけど
A「顔が近い…ですっ…」
それどころではなかった
それに気づいた彼は
グラジオ「女の心情に気づかないなんて
フッ…何してやがる俺… 」
手を顔にやり、決めポーズ。
A「…」
すると急に左手を右手で抑えはじめ…
グラジオ「くっ…左手が騒いでやがるｯ!」
A「…」
じいや「…(汗)」
グラジオ「…」
A「あ…」
グラジオ「あ？」
A「あははははっ！！！
何それ？左手が騒ぐの？ww」
グラジオ「…？」
じいや「あ…あぁ…」
A「孤独とか厨二病じゃんww
やばい、お腹痛いんだけどwww」
A「ふふふふ…あははっ！！！」
私の笑いを抑えるのに何分かかっただろう
やっと抑えられたときには
じいやは泣いていた。
じいや「お嬢様が笑っていらっしゃる…
心の底から…っ！初対面の人に！」
そう、自分でも思う。
こんなに笑ったのはじつに9年ぶりだ。
しかも初めて合った人に
笑わされるなんてつくづく愚かだと思う
グラジオ「よ、良かったぜ…」
笑った理由…
それは心の底から面白かっただけではない
A「ふぅ…///」
顔が近くて恥ずかしかったのを
誤魔化すためである。
この人なら…この人となら
A「幸せになれるかもしれない…」
オダマキ
5月14の誕生花
・勝利
・愚か
・捨てられた恋人
・あの方が気がかり
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作者名：カプチーノ | 作成日時：2018年5月6日 0時
