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目が覚めると、全身の怠さに気付く。
そして目の前の熱い胸板に、昨夜のことを思い出し、急に羞恥心に耐えられなくなり背を向けた。




すると、

「悪かったァ、その、昨日…。」

するすると伸びてきた腕によって捕まり、温もりに包まれた。





『…大丈夫です…けど恥ずかしくて…っ。』
「一時の感情に任せて抱いたわけじゃねェ。
それだけは知っとけェ。」



こくりと頷くと、
顔を洗ってくる、と温もりが遠ざかる。










私の頬は、熱いままだ。

















「世話になったなァ。」
『とんでもない。…ご武運を。』


出発の時。
せっかく想いが通じ合ったというのに、また日常が戻ってきてしまったのだと思うと、名残惜しい。
いつまた来ますか。なとど聞くのは愚問だろう。



しかし、そんな私の胸中を察したのか実弥さんは少しだけ表情を緩ませ、私の頭に手を置いた。






「また来る。鬼がいる限り、お前は毎日を不安に過ごすだろうが、俺が生きてる限りお前を死なせたりしねェよ。」


あと、俺は絶対に死なねェから心配すんなァ。
そう言い背を向ける彼へと縋るのは我慢した。















『…また、いつか。』






会える日を、心待ちに。







唯梨

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ユリア(プロフ) - ねぇえええええまって私も聞いてない久々ツク開いたらなんなのこれ何で呼んでくれな(死) (2022年11月1日 22時) (レス) id: 5f1067fe3a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - みおさん» ありがとうございます💖もう少し更新続きますので楽しんで頂ければ嬉しいです💖感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - あさひゆうひさん» あさひの新作通知もずっと待ってる!待ちすぎて舞ってる💃唯梨さんの実弥読めて私も嬉しかったよ!爆速過ぎて吹いたけどね!笑 いつも感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - みんなお祝いコメントありがとうっっっ🥰❤️もう書かねェ…!って思ってたけどみんなのおかげで創作意欲が湧きました!今後ともよろおねでっすー💁🏻‍♀️❤️❤️ (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 奏海さん» かなみちゃんありがとうね🥰❤️色々落ち着いて戻ってきちゃった🧡🧡🧡🧡 (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京華/唯梨/羽糸/ひよ/あさひ x他4人 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2022年9月21日 11時

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